「生きるための記憶」戦場でワルツを 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)
生きるための記憶
アリ・フォルマン監督自身が体験したレバノン内戦を元に描いたアニメーションであり、ドキュメンタリー映画。アリ氏が自身の記憶がないことに気付いたときの衝撃がこの作品の始まりにあり、そして、取り戻した記憶の中にあった戦争の実態が実際の映像で映し出されるラストに思わず目を背けたくなります。記憶をなくさないと生きていけないほどの現実を目の当たりにし、この作品は閉じられます。誰も望まないはずの戦争が今なお世界のどこかで膨大なエネルギーを投入して続けられていることに愕然としてしまいます。
コメントする