劇場公開日 1984年5月19日

「街頭の群衆」キング・オブ・コメディ(1983) エイブルさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5街頭の群衆

2018年11月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

単純

2度目鑑賞。

最初観たときは思わなかったことかもしれないが、案外、ストーリーは、良いものではなかった。
ラスト、出来損ないながら、どうにか完結させた感じ。キャラクター造形も、薄さが狂気描写になっているような、粗さがあった。

だがスコセッシの、あの街の描写、群衆の気配のリアルさ、同時に獲得する、観客が作品に入り込むのをむしろ妨げるような距離のとりかた、その妙は、ミーンストリートからずっと、凄い。

天然かもしれないが、
しかし、どうやって撮っているのか?
ずっと謎のままで、惚れ惚れしている。
BGMの選択もまたその効果を増幅している。

デニーロの狂気よりも、あれが観たくての、スコセッシ愛を確かめた。

エイブル