「そんなブームもあったよね・・」曲がれ!スプーン odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
そんなブームもあったよね・・
クリックして本文を読む
1974年頃からのユリゲラーのスプーン曲げは日本のテレビでも紹介され超能力ブームを巻き起こしました。果たして超能力は本物か、UFOは実在するのか等々、劇中の「あすなろサイキック」のような胡散臭い検証番組が作られ、日本TVのUFO信奉者、矢追ディレクターや超常現象否定派の急先鋒としての大槻教授などが有名で人気を博していました。
本作も製作の亀山さんや本広監督などフジテレビ色の強い人が作っているからまさに当時の再現ドラマのようですね。チョイ役で人気の俳優さんたちが色を添えるのもフジの御威光を感じます。
プロットはADの長澤さんが投稿ネタのウラ取りに全国行脚、殆どガセネタだったが四国の香川県善通寺UFO通りの喫茶店「念力」でのエスパー・パーティに遭遇して特ネタゲットという単純なお話だから、ストーリーよりエスパー諸氏のキャラを愉しむ趣向に振られたコメディ映画。
エスパーといっても大技は念力移動サイコキネシスくらい、自販機で当たりを出せる電気キネシス、5秒間時間を止められるタイムストッパー、透視術、読心術などでアメリカン・コミックよりはだいぶ控えめ。しかも似非エスパーの細男はエスパー伊東さんのもろパクリでしたね。
透視術でドラエモンを風と読んだり蜘蛛を米と言う字と間違える言い訳は妙に納得、小ネタが光っていました。
主役が長澤さんだからか夢見る少女のまま育った多少ファンタジックな味付けでファン・サービスしています。おじさんにしてみれば、そんなブームもあったねと懐かしむ程度のコメディでした。
コメントする