劇場公開日 2009年10月10日

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「【”裕福な夫婦が養子として選んだ”少女”が、大人びていた訳・・。”ジャウム・コレット=セラ監督の作品に外れなしの法則は今作品が端緒であったのだな・・・、と思わせるホラーの秀作。】」エスター NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”裕福な夫婦が養子として選んだ”少女”が、大人びていた訳・・。”ジャウム・コレット=セラ監督の作品に外れなしの法則は今作品が端緒であったのだな・・・、と思わせるホラーの秀作。】

2022年7月23日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

■赤ん坊を死産で失い、悲嘆に暮れるケイト(ヴェラ・ファーミガ)とジョン(ピーター・サースガード)夫婦は、表面だけでも普通の生活に戻そうと、新たな養子を迎えることを決意する。
 地元の孤児院を訪れた夫婦は、少女・エスター(イザベル・ファーマン)に惹きつけられ、引き取ることに。
 だが、ケイトは徐々にエスターの隠された本性に気づき始める。

◆感想<Caution! 内容に触れています。>

・今作は、ジャンルで言えばホラーに属するのかもしれないが、私はエスターの視点で観ると、哀しきヒューマンドラマでもあるのではないかと思った。

・エストニアでその体質により、精神病院に収容されていたエスター。
ー 彼女が持っていた聖書に挟まれていた、数々の家族写真。-

・劇中で描かれている通り、彼女は見かけは少女だが、言動は33歳の大人である。
故に、ケイトとジョンのセックスシーンを見ても、顔色一つ変えない。

<今作は、歳を重ねても、見かけは成長しない特異体質を持った、一人の女性の自分の運命を呪いつつ、その思いを裕福な人たちに向けたダークテイスト極まりない、哀切な物語である。
 マックスを演じた少女アリアーナ・エンジニアが実際に聾唖者である事も、この作品にある種の哀しき趣を与えている。
 何故なら、エスターは彼女だけには、強烈には攻撃しないからである。
 ジャウム・コレット=セラ監督作品は、リーアム・ニーソンを主役とした「アンノウン」以降、総て劇場で鑑賞しているが、今作の監督をしている事は知らなかった。
 だが、配信で鑑賞すると、この監督の力量が良く分かる作品である。>

NOBU