「最後はすっきり」エスター Natsumiさんの映画レビュー(感想・評価)
最後はすっきり
夫のジョン、長男のダニエル、長女のマックスと暮らすケイト。
三番目の子供を死産してしまった寂しさを埋めるため、孤児院から養子をとります。
それが、9歳という年齢の割に落ち着いているエスター。
難聴のマックスの面倒をよく見たり、意見をはっきり言ったり、良い子かと思いきや。
実は発育不全の病気で、実際は33歳のサイコパス女。
自分の生い立ちを調べようとしたシスターを撲殺したり(幼いマックスも共犯に仕立てる)、ダニエルをツリーハウスに閉じ込めて火をつけたり、じわじわと一家を追い詰めていきます。
ケイトはその正体に気づき家族を守ろうとするのだけど、夫・ジョンは聞く耳を持たず、夫婦の間にも亀裂が。
ケイトが過去にアルコール中毒だったことも、夫に信用してもらえない要因なわけですが…。
ツリーハウスから落下して大怪我を負って入院中のダニエルにトドメを刺そうと、エスターはダニエルに枕を押し付けて窒息死させようとしますが失敗に終わり、それに激怒したケイトはエスターを殴りつけ、鎮静剤を打たれて気を失ってしまいます。
丸腰のジョンと怯えるマックス、そしてエスターは帰宅。
エスターの持っていた聖書に書かれた名前の病院から連絡をもらったケイトは、エスターが33歳であること、これまでに7人殺していることを知らされます。
一方自宅では、酒に溺れるジョン。
そこにケイトの服を自分に合わせて切り、バッチリ大人メイクをしたエスターが迫ります。
「子供扱いしないで。わたしも愛してよ」と…。
不審に思ったジョンは、エスターの部屋を捜索。
壁一面に貼られた絵には実は蛍光塗料が塗られていて、光に当てるとエスターの狂気が浮かび上がります。
さらにその絵に隠された、壁に書かれたジョンとケイトの情事の様子を見たジョンは、やっとエスターの正体を知ります。
そこで停電。
もちろんエスターの仕業。
結果ジョンはエスターに滅多刺しにされ死亡。
家にたどり着いたケイトは、撃たれながら刺されながら、マックスを守り、ついにエスターを倒します。
映画を通して、夫・ジョンのクソッタレ具合に腹が立ちます。
最終的に、ケイト・ダニエル・マックスが生き残ったので私的にはハッピーエンド。
ホラー映画でありサイコパス映画ですが、エスター役の女の子の怪演が素晴らしかった。