「役場でライブという地獄」SR サイタマノラッパー クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
役場でライブという地獄
駒木根隆介は「愛の渦」でも出てたけど、童貞感はこの頃から溢れ出てる。
他はみひろ以外はほぼ知らない人。みひろは元本業そのまま。
話の筋ですが、所謂「やだ見」のオンパレードでした。
「俺たちはヒップホップというイケてる音楽をやってる」と、
これは何デビューというのか知らないけど、
自分の道はこれしかない!と「思わされてる」痛い奴。
仲間も消えて、化けの皮を剥がされた自分には何も残っておらず、
それでも前に進むうちに見つける自分。「やっぱヒップホップ好きだ」
題材はヒップホップでしたが、これは何にでも置き換えられる。
ロックバンドでもそう、役者でもそう、研究者でもそう、アスリートでもそう。
華やかに見えるその裏では、多くの挫折者がいるということ。
それは剰え残酷で、観ているこちらは関わりたくない「やだ見」。
ヒップホップという、日本の中での違和感を用いた事も、
あの残酷この上ない「役所でのライブ」へとつながり、
宇多丸師匠やラッパー諸氏にはグサグサ刺さりまくったのだろう。
MCイックを観てると、
「桐嶋、部活~」の野球部のキャプテン想い出すわ、切ない。
これはホントに続きが気になる。あいつらのその後が気になる。
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