「男の悲哀と誇り」レスラー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
男の悲哀と誇り
総合:80点
ストーリー: 75
キャスト: 85
演出: 80
ビジュアル: 70
音楽: 75
それほど優れた物語でもなかったのだが、登場人物の演技と演出が真に迫っていて良い映画だった。かつての栄光の日々と、何もかもうまくいかずそれでも誇りだけは捨てきれない現在の状況。自ら蒔いた種で家族も失い、彼にとっては死ぬ以上に大事なことは、最早唯一リングに上がることだろう。その思いが実にうまく描かれていた。
ミッキー・ロークって売れていて調子に乗っていた絶頂期よりも、辛酸を舐めてから深みが出たようにも思える。「レイン・メーカー」なんかもそうだった。本人の人生と役柄がかぶる落ちぶれた役だが、もちろんそれを意識した上での出演だろう。歳のわりに体も素晴らしく鍛えられていたし、素晴らしい体当たりの演技だった。ストリップ・バーの女性と娘の演技も良かった。
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