なくもんかのレビュー・感想・評価
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役者陣は好演でした。
面白かったのですが、2時間以上をかける内容ではなかったかなぁ。
スコア、A-かB+か迷います。
「舞妓Haaaan!!!」よりもっと笑えるかな、との過剰な期待がアダになったのか、隣のオバちゃんの(そんなとこまで笑わんでええやろ!デカい声で的な)笑いが障害になったのか、あんまり楽しめませんでした。
クドカンも安陪サダヲも好きなのに・・・
最後の「エコ博」のラストの漫才、瑛太が心情を吐露する大事な場面なのに感情移入できず、「長い・・・」と思ってしまいました。
少し悲しくはなったのですが、やっぱり集中できず「安陪サダヲけっこう綺麗やな。」なんて関係ないとこを感心したり。
竹内結子がよかったかなぁ。
あんなに綺麗なのに瑛太を足蹴にしていた所はスゴかった。
口癖の「うすら寒い」・・・自分も、これから使ってしまいそうな言葉が耳に残っている。
ラストのエコ博、ショボすぎ
幼くして知らない家に居候となり、知らない人々の中で、自分の居所を掴む術を身に着けた裕太。その術とは、「他人に尽くす」ことで、誰からも愛される自己を形成することだった。そして、いつしか「他人に尽くす」ことを「好きでやってるんだから」に置き換えてしまった精神的な歪みと、生来の過剰な優しさが、悲しくもあり、可笑しくもある人情話を紡ぎだす。
残念なのは、終盤の沖縄エコ博だ。ショボすぎる。時間も使いすぎで全然エコになってない。伊原剛志のオヤジさんには笑えるけど、売れていく相方に対し、芸能界から抹殺される焦りを熱演した塚本高史を、あんなただの道化にしてしまったら可哀想だ。監督の水田伸生、脚本の宮藤官九郎、主演の阿部サダヲは「舞妓Haaaan!!!」と同じコンビだが、「舞妓Haaaan!!!」の方が最後までノリがいい。今作もいい映画なんだけど、エコ博が台無しにした。
竹内結子。依然は好きじゃなかったが、最近、見るたびに上手くなっていく。そして、綺麗になっていく。いまや、日本を代表する女優の一人だ。
主人公が幼い頃のあらましが描かれてからタイトルになるのだが、タイトルでじわっとくる映画も珍しい。
元気をもらました!
面白すぎでした。
周りに人がいなかったら号泣してたかもってくらい切なかったです。
でも、とても温かい気持ちになりました。
やっぱり阿部サダヲさんは、どんな役でも最高!
見終わると自然と心がスッキリしていて、明日からまた頑張ろう!と元気をもらいました。
何度でも見たい映画です‼
揚げたてアツアツ♪ (素晴らしい!!)
テンポはやく、次々とドラマチックな展開になるのが良かったです!
笑いもどんどんと追いかけてました♪
阿部サダヲさんは、今の日本で最高の俳優さんだと思える作品ですね。
ハムカツも、本当に美味しそうでした~!!! ^-^
見事な(笑)怒哀楽!
やりすぎな設定もあるんですが、後半にかけては見事な盛り上がりでした。
クドカンの新境地な脚本を阿部サダヲの泣きと笑いの演技で絶妙な仕上がりに!
特に、あの変身技はズルいって(笑)
それとラストはちょっと“沈まぬ太陽”を意識したのか、なんて。
まるで寅さんを彷彿させるようなほろっとしみじみさせるシーンがあって、クドカンは明らかに自分の表現の幅を広げようとして模索しているものと思います。、
水田伸生監督と宮藤官九郎脚本のコンビだけに、今回も不動のノンストップドタバタコメディを想像して試写会へ行きました。
ところが中盤に弟・祐介の登場回数が増えてからというもの、シリアスな場面が増えて、とうとうラストシーンは感動してしまいました(^^ゞ
マイミクさんの間では、小地蔵のクドカン嫌いは知られているはず。でも本作で感じたのは、カムイの脚本を手掛けたときより、クドカンは明らかに自分の表現の幅を広げようとして模索しているものと思います。
今回クドカンが挑戦したテーマは、「家族」。従来のクドカン作品には似つかわしくないホームドラマを真正面から取り上げたところは、新境地と言えるでしょう。
でもクドカンが描く家族は、やっぱりチョット変わっていました。そしていつものように凄く個性的な登場人物たちに、矢継ぎ早に予測不可能なリアクションを演じさせ、超高速で笑いを摘み取っていく魅せていくところはクドカンらしさ溢れる展開です。
けれども従来と大きく違うのは、瑛太演じる祐介の存在。彼はコメディアンのくせにプライベートでは、暗い顔をして笑いません。あくまでシリアスなんです。祐介を軸にまるで寅さんを彷彿させるようなほろっとしみじみさせるシーンが後半多くなるのです。
まるで「笑える非劇」とも「泣ける喜劇」ともいえる本作。ともかくラストでは、兄・祐太同様に涙もろくなって、ぽろぽろ泣いてしまうクドカン作品未体験ゾーンを、ぜひ皆さんにも味わっていただければと願います。
これからのクドカンが目指しているものは、人情ものかも知れません。クドカンは、ブラックジョークや下ネタ、一般的に言われる「差別用語」などを駆使してきた大人計画で脚本を担当してきただけに、どうしてもテンポが速めになります。若い人ならついて行けるけれど、年配の人がクドカン作品を見ると疲れます。
山田洋次監督が寅さんシリーズを落語の人情噺から取り入れたように、クドカンも落語ならではの「間」というものを取り入れれば、年配の鑑賞にも堪えうるしっとりした人情劇を書き下ろせるようになることでしょう。
それにしてもタイトルの「なくもんか」というタイトルは意味深です。主人公の祐太は、むしろ極端な笑い上戸であり、泣く上戸でした。すぐ泣くのになぜ「なくもんか」なのでしょうか。
それは親に捨てられて天涯孤独で育った祐太が、いつの間にか身につけた「度はずれたお人好し」という処世術によって、こころから人前で泣いたり、笑ったり出来なくなってしまい、辛いことがあっても「なくもんか」と踏ん張っていたからなんです。
そんな祐太の気持ちがこもったタイトルなんです。
でも、周りの人は一切祐太の二重人格を気付きません。ただチョット変だと気付くのは途中妻となる徹子でした。祐太は週末ごとに家を抜け出しては、まるで充電したかのように見違えるようにリフレッシュして、戻ってくるのです。
終盤で明かされる祐太の秘密。その恐るべき二重人格ぶりは驚きです。やはりこの役は阿部サダヲにしかできない役でしょう。
祐太の仮面を見破るのが、同じような境遇で育ち、誰からも愛されずに育った祐介でした。祐介は、相方に笑いの本質は深い哀しみにあることを教えられます。哀しみのどん底にあると『カイジ』のように笑うしかないのです。そんな目で兄祐太を見つめると、兄がいつも笑っている気持ちが痛いほど分かってしまう祐介なのでした。
そして祐介は、自らの芸で、兄貴をこころから笑わせようと決意するところがジンときます。
それと登場時点では、自分の相方を世間的には実の兄として公表してきた祐介は、世間体を恐れて、何度も本当の兄弟であることを隠して欲しいと祐太に念押ししていました。 実の弟なのに「兄貴」と呼んでくれない哀しみを、祐太はしまっておいたのです。それがある事で、祐介が心を込めて「にいさん」と呼んでくれたとき、歓びを爆発させる祐介の表情には泣けてきましたね。
もう一つ特筆すべき登場人物が恐妻となる徹子。これも一癖ある役で、結婚するとき自分の男遍歴を、職務経歴表のように書類にまとめてまるで官僚のような実務調の言葉遣いで、平然と祐太にレクチャーし始めるのです。また結婚してからも、我が家のエコ計画なるマニフェストを作成し、徹底エコに乗り出します。どうも彼女の男遍歴にまつわる秘密の過去には、環境庁と縁があるようでした。徹子の過去がネタバレする伏線の張り方は、かなり緻密で、面白かったです。
そんなクレバーな女に見えて、気にくわないととっさに足蹴にする面倒くさい性格の持ち主を、なんと竹内結子!が演じています。これも彼女にとって新境地となる役柄でしょうね。
最後に、祐太が毎日店で揚げているハムカツにかけるソース。創業40年にわたって受け継がれて、その都度継ぎ足されたものより、給食の袋物ソースのほうが、美味しいなんてあり得ないと思いますよ~。
ここでないていいんだよ。
クドカンによる「家族」をテーマにした映画。
とはいえ、流石クドカン、ただのホームドラマではありません。
義理と人情がいまだに息づく下町を舞台に生き別れた兄弟を中心とした
ハチャメチャな兄弟/家族/隣人愛の物語。
サダヲさんは勿論、弟役の瑛太くん、ハムかつ屋の娘さん役の竹内結子ちゃん、
おかみさんのいしだあゆみさん(痴呆気味だし!)などなど、
それぞれいい味出してました。(「こども店長」も出てます!)
特に竹内結子ちゃんは、きっぷのいい下町のお姉ちゃんって感じの役を
表情豊かに楽しく演じていました。おとなしい役柄より、こういう役の方が
彼女は光って見える気がします。
「少年メリケンサック」ほどクドカンワールド炸裂!までいかないので
(監督は別の方だからかな)、演出もクド過ぎず割と入り込み易かったです。
かなり笑えて、もしかしたらちょっと泣ける。そんな映画です。
タイトルも深いね
アベサダ、クドカン、竹内結子&瑛太。もう、キャスト的には大満足。
舞妓 Haaaan!!!で、アベサダのこれでもか!って感じのクドイ演技にハマった人は、この映画も好きだと思う。
なくもんかは、笑いだけじゃなく、ほろりとさせられる部分もあって、
クドカン色は、若干薄いけど、よくある兄弟生き別れって話をベースに、
ここまでお話を広げられるなんて、さすがクドカン!
キャスティングがベストマッチ
家族がいることが人生の中でどのくらい素敵なことなのか、笑って泣きながら思い知らされました。阿部サダヲさんが、とにかく笑わせてくれるのですが、どんなよい人にも裏の顔というのがあるのだなと思わせる部分もとてもよく描けていて、ひねりある展開にあっという間の2時間でした。
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