「ブラックウィドウ The Beginning ついでにウォーマシン」アイアンマン2 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラックウィドウ The Beginning ついでにウォーマシン
スタークEXPOやモナコGPにうつつを抜かしていたトニー・スタークはスターク社CEOの座を秘書のペッパー・ポッツに譲り、彼の心臓となるアーク・リアクターの限界を感じていた。そんな彼の前に立ちはだかったのが父の代からの遺恨であり、トニーに復讐心を抱くウィップラッシュだった。
ミッキー・ロークの演技。両手で電子ムチを操り、痛みも感じなさそうな巨漢は見るからにおぞましいが、NiziUの縄跳びダンスだと思えば可愛いものだ。一方のトニー・スタークは簡単に捕まったイワン=ウィップラッシュはそっちのけで、自らのリアクターを改良しようと悩み、友人であるジェームズ・“ローディ”・ローズ中佐(後のウォーマシン)ともケンカになりがち。さらに“ブラック・ウィドウ”の華麗なるデビュー作品でもあったのだ。
中盤はトニーのご乱心。まるで大石内蔵助?その間にもイワンはトニーのライバル兵器会社のCEOジャスティン・ハマーによって助けられ、着々と武器を完成させていく。そしてローディはアイアンマン・アーマーを装着して、軍に戻り、さらにハマーの展示会で利用されることなった。
軍用ロボットが突如暴れだす光景はさながら『ロボコップ』のおぞましさ。アイアンマンの評価ですら、いつ国民の敵になるかわからないと報道されていたし、軍事力の問題提起にも思えた。日本庭園のクライマックスもローディがアイアンマンにロックオンしたままという危機的状況で、イワンとロボットたちの自爆というありがちなパターンで締めくくられた。イワン・・・結局弱い。イワンのバカ!
途中でニック・フューリーも登場しているので、エンドロール後は異動させられたコールマン捜査官が砂漠のなかに巨大ハンマーを発見する。最初に観たときは知らなかったけど、なんだ、ソーへの伏線だったのですね!いやはや面白い。選曲はAC/DCが2曲、クラッシュも2曲、クイーン、そしてアベレージホワイトバンドの「Pick Up The Pieces」がカッコいい♪
【2010年6月映画館にて】
2021年6月復習