劇場公開日 2010年6月11日

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「そっか10年前か」アイアンマン2 [#D2TV]さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0そっか10年前か

2020年4月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

このオープニングが大好きなんだよな
すごくアメリカンですごくエキスポ
これがザ スタークエキスポ

序盤のハマーとのやり取りも皮肉たっぷり
ユーモアたっぷりでお送り、平常運転。

ラボのシーンはアナログっぽいアイアンマン
これだよこれ、デジタル過ぎない機械たちと
若々しいスターク。

ペッパーも最初はヒロインがあんまりじゃんとか思ってたけど、引き込まれる魅力。
そして、ブラックウィドウがナタリーロッシュマンといつ偽名で初登場。
今思えばナターシャロマロフのアナグラムっぽさもあるね。
プラスして、瞳は緑という徹底振りのスパイぽさ。そして東京でモデルとやっているという経歴のユーモア。
カノジョが初登場というこれが最上級の重要作品であるアイアンマン2だ。みんな若々しい。
ただ若々しくも見えても、スタークの胸に秘めたアークリアクターが諸刃の剣で自らを蝕んでいる。
だからこそ、今 を生きる。そんな姿勢がまたカッコいい。
その後に今や伝説となっているスーツケースからの装着シーンのモナコレース🇲🇨イワンが乱入して、
ムードが最高潮の中、SUITSオン!!!!
ここが序盤の見どころの一つ。

その後ラボシーンでは、ジャービスがしっかりとトニーの執事としての機能を全う。

そして我らが2pac カリフォルニアラブ。
このクラブシーンが大好きで、DJAM等小ネタがたっぷり。ここから初めてのローディがSUITSオン。
ウォーマシンのお目見えだ。
アナザーワンバイツァダストににての戦闘シーンは鳥肌もの。まさにアナザーワン。

なんだかんだでスーツを奪われてしまい、ユリシーズの名も出てくる、ハマーの武器説明。男心をくすぐる。

一方その頃、
新元素の発見、それがトニーのvanadiumによる蝕まれた体を救う、まさに救世主となる。
それは死後20年のハワードが教えるというアイロニー。
そもそもが諸刃の剣のアイアンマンスーツ、それをニューリアクターで克服出来るのか。
自分の力で過去を克服した者は、自分を超えられるのか、そんなテーマ感が見え隠れする。

そこからラストの目玉、全員戦闘シーン。
アイアンマンは些か機敏にも見える。ニューリアクターの調子は良さそうだ。
操られたウォーマシーンが、チェイスする奇妙な状態が続く。
ラストの日本庭園の舞台。美しい背景と裏腹に無骨なマシンたち。
初めてのローディとの共闘は、エンドゲームまで存分に継続されるが、
このタイトルでは最高の「最後の戦闘」シーンだ。
カードリッジによる一閃。これがまたカッコいいし、ウォーマシーンの戦闘力もこれまたやはり高い。

最後はエキスポの花火のように、ドローンたちの自爆が演出される。
これは3でもアイアンスーツ達へと続くのだが、思えばアイアンマン作品には花火や派手な演出が多くて似合う。
これはアイアンマンが一瞬の美しさ、芸術は爆発という一瞬の儚さ。つまり、生からの死。
それに相対するのが死から生、つまりキャプテンアメリカなのかもしれない。

最後の勲章授与もどこか爽やかで、MCUの更なる発展を感じさせる。

私がこの作品を初めて観たのは、確か高校生の頃。色々な思い出ももちろんあり、青春も思い出す。
この作品無いし、アイアンマンに出会ってから大きく自分の価値観も変わり、嗜好も変わった。
そんな影響力がこれには間違いなくある。
ラストカットのムジョルニアと共に響く雷鳴も今だから感慨深く考えさせられる。

こんなコロナの状況だからこそ、身の回りのものを消費し、毎日を生きていこう。

[#D2TV]