劇場公開日 2009年10月31日

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「デキすぎだが、説得力ある走り」風が強く吹いている マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5デキすぎだが、説得力ある走り

2009年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

久しぶりにスポコンものを見た。スポコンものが嫌いなわけではないが、アイドル系が多いし、ストーリーもわざとらしいので、つい敬遠してしまう。今回は相方が観たがったのと、もともと陸上長距離が好きなスポーツだったので観ることになった。
話はやっぱりデキすぎだが、箱根駅伝の臨場感がよくでている。実際のレースの模様と、役者やエキストラたちの再現フィルムが、何の違和感もなく融合していた。カメラのセッティング、そしてVFXと編集の賜物だろう。
そして、数々の突っ込みどころをものともせず、この作品を落ち着きあるものにしたのは、林遣都の躍動感ある走りと、小出恵介の少しトーンを落とした語り口だ。津川雅彦演じる野放図な監督や、クセのある部員たちに対して、このふたりのひたむきさが強調され、妙な説得力を生む。双子の慶太、祥太をおどけ役にしたメリハリも効いている。

マスター@だんだん