「素敵な映画」ホノカアボーイ さくさんの映画レビュー(感想・評価)
素敵な映画
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とても素敵な映画だった。
前情報も何もなく、ただ、CSで捕獲はしていたのだけれど、タイトルからはあまりおもしろくなさそうだなとみるのを後回しにしていた映画だったのに。
ただ、こういう映画が好きな私でも見るときの心の状態なんかで
180度感想が変わることもあるのかもしれない、なんていう映画なのかも。
ビイさんが本当にかわいらしく、
もういなくなってしまったビイさんが糸電話を持っている佇まいが女の子で
それだけで何だかホロリときてしまった。
私は倍賞さんだからこのかわいさが出たのでは、とも。
だけどそんなかわいらしい恋心は報われることはないのは分かっているし、
けれどどこで収まるかといえばやはりいなくなることを持ってでしか収まらないことも、分かっているけれど。
(もちろん、報われて欲しい、と願っていたかといえば違うんだよなぁ‥、何と言えばよいのか)
私にも似たような経験がある。
私とは60歳ほど違っていたと思うが、パーキンソン、そして少し認知症のおじいさんとやさしい時間を過ごした。
最後まで私が面倒をみさせてねと約束をする仕事をしていたからなのだが
おじいさんは、結婚しよう、と言いながら、私を下の名前で呼んだ、最後まで。
私にはそれが私たちの思う恋愛の感情なのか
それに似たなにかなのかは今でもわからないままだ。
私がその時になったら
違った何かが見えるのかもしれない。
この物語の中心はそんなことではないのだけれど
何を言いたかったのかと言われればうまく言葉にできない。
明確な答えがある必要はない。
そこがまたこの映画の良さなのかもしれないと思う。
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