「ドヌーヴよりも、、、」ロシュフォールの恋人たち よしたださんの映画レビュー(感想・評価)
ドヌーヴよりも、、、
印象的なリフトの橋でのオープニング。懸命にカトリーヌ・ドヌーヴの姿を探す。街に着いて、広場で始まるダンス。やはりドヌーヴを探してみるが見当たらない。
そんなフラストレーションを抱えていると、カラフルな群舞をとらえていたカメラがノーカットで小さな窓に迫る。その中には子供たちにバレエのレッスンをするドヌーヴの姿が!
「シェルブールの雨傘」の、色とりどりの傘を真上からとらえたオープニングショットも素晴らしかったが、ブルーとホワイトで色彩統制された本作の出だしもいい。
しかし、ドヌーヴはすでに貫禄がつき始めていて、「シェルブール」のときの可憐さがない。むしろ、カフェで働いている女の子が可愛らしい。映画の最後はそんな観客の胸の内を体現するものだった。
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