「このボタンの本当の意味」運命のボタン ソロモンさんの映画レビュー(感想・評価)
このボタンの本当の意味
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近頃不幸に見舞われている家族のもとに突然見知らぬ者から赤いボタンが届く。そのボタンを二十四時間以内に押せば多額のお金が貰い代わりに見知らぬ誰かが死ぬというどっからどう見ても怪しげなボタン。さてこの説明を信じてボタンを押すか押さないか、あるいはシカとするかばかばかしいとボタンを押すか・・・。
内容だけ聞くと上映時間的にもあまり長くなく一時間程度で終わってしまうようなものだと思いました。内容も薄くなるだろうし途中から話を盛り上げ様と何か無理やり入れてくるのではないだろうかと思っていました。
しかしいざ見てみるととても深い内容で驚かされました。特に最後の展開。あの赤いボタンの本当の意味を知った時です。
あの夫婦は後先考えずつい無責任な行動をとってしまった、それがあの結末に繋がってしまったのだと思います。あれを無理やりな展開だと思うかもしれませんが、あのボタンを押せばああなるとわかっていたらボタンを押したでしょうか?妻の義足の資金のためだけにあのボタンを押したでしょうか?
足を引きずり他人にそのことを馬鹿にされたからと言って無理に手術をして足を直そうとしなければあんな結末にならなくて済んだのではないでしょうか。あの結末にさまざまな人間性がとても見て取れた気がします。
なんせこの映画のシチュエーションがとてもうまく、先の見えない展開をしてくれたためラストにはそういったことをより考えさせられます。
単純な話に見えて実は奥深い、そんな映画です。他人を犠牲にして自分が幸せになるなんてそんな物騒な話・・・ないことを祈ります。
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