「安っぽい、と感じた。」グラン・トリノ パンとフィックスさんの映画レビュー(感想・評価)
安っぽい、と感じた。
クリックして本文を読む
名作と聞いていて鑑賞しましたが、全体に期待外れでした。
クリント・イーストウッド演じる偏屈な老齢の主人公と、その隣に住むまだ少年と言っていい歳のアジア人との交流を描くというオーソドックスな、悪く言えばありふれた物語。ストーリーはありふれていても登場人物の魅力があればいいのだが、どうもそれも不足している。特に主人公の方だが、問題があるとすぐに銃を持ち出して脅して解決しようとする。そしてそれであっさり解決できてしまうという安易な物語展開。なんとも単純すぎる。
結末も、悪者が逮捕されて少年がグラントリノという名車をもらったから、それでハッピーエンドというのは違うのではないか。レイプされた姉はおそらく一生精神科に通わなくてはならない。これから幸福な日常が戻るなんてことはあり得ない、そこはどうでもいいのか。感動した、と言っている人には悪いが、どうにも頭の悪い映画だ、と感じた。
コメントする
