「家族とは?」グラン・トリノ 映画イノッチさんの映画レビュー(感想・評価)
家族とは?
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移民が根を張り、一歩踏み外すとスラム化する恐ろしさを感じた
銃がないと、生き残ることも普通に生活することさえも危うい悲しい世界だ
移民を受け入れたために壊れ始めたドイツ
2025.5
日本が「明日は我が身」となりつつある今だからこそ強く強く感じる
『大草原の小さな家』の頃のアメリカは良かったが、この映画を観ればアメリカの家族崩壊が日本を遥かにしのいでいることが分かる
日本は更に先祖を捨てる方向に進んでいるのが歯がゆくて仕方ない
自分の頑固さ等が招いた結果だとは言え、あんな息子達にウォルトが呆れるのも仕方ない気もする
それは、隣家の’民族’としての強い繋がりが対比されてより鮮やかに浮かび上がる
生と死の意味………
戦火を生き抜いた、つまり地獄を味わった人が到達した人生観に神父もひれ伏する
そんな映画だ
何度も登場する「懺悔」という言葉は、クリスチャンではないためどうしても違和感を感じるのだが、なかなかのキーワードではある
結果としては、「懺悔」できて良かったのたが
吐血からは老い先短いことも連想され、だからこそ消えゆく命を最大限に輝かせようとした命がけの正義の闘いに拍手喝采‼️
敢えて銃を使わずに勝利したラストシーンは気高くそびえ立つ
ただ、だけれどもウォルトによって1つのギャングが消えたとしても、既に対立するギャングが近くに存在しているあの世界に希望の光がさすとは思えない
クリント・イーストウッド、さすがの演技だ
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