「幸せな死に方」グラン・トリノ ミントユさんの映画レビュー(感想・評価)
幸せな死に方
見終えてからだいぶん経つのに、なかなか感想を書けなかった。
誰も信じず、心開かず、孤独で、実は淋しがり屋の主人公に、幸せな死が訪れた。
誰かに愛されてると、必要とされていると信じることで、人は死への恐怖から解き放たれるんだって思う。
主人公は何も怖くなかったろう。
柩に入る時に着る背広を誂えて
床屋でいつもよりも綺麗にして、
大切な物を護る為に最善な方法として死を選ぶ。
自分から選ぶのだ。
決して待つのではなく。
主人公の死は悲しく思わなかった。
主人公の幸な死に方に気づいていない家族が切なかった。
「変わりないか」ってあの電話、異変に気づかないのかよ!お父さんからかけてくるなんて、今までなかったろ?
チャンスだったのに、心を通わすチャンスだったのに。
こんなふうにイラつくのは、自分の父親とクリント・イーストウッドが重なるからに違いない。
この次に観るときは
もっと心穏やかに見れますよう人として成長しましょう。
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