「枯れた老人」グラン・トリノ やま・ちゃん⛰さんの映画レビュー(感想・評価)
枯れた老人
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朝鮮戦争での経験が原因で(恐らく)心を閉ざし、身内にも虐げられている頑固親父のウォルト。
ある日隣に越してきた「モン族」という民族の家族と交流することで徐々に心を開いていく…。
というありがちな話。
ストーリー展開もベタだと思います。
「運び屋」を鑑賞した時にも思ったことですが、
クリント・イーストウッドは「枯れた老人」の哀愁を表情や声の調子で表現するの演技がほんとに上手い。
だからベタな展開でも飽きることなく、ましてや映画世界にどんどんと引き込まれながら鑑賞できる。
宣教師に「懺悔」をするシーンで自身の朝鮮戦争での行いを懺悔しなかったのだけど、
異民族であるモン族を「守る」ために自身を犠牲にした最後のシーンで腑に落ちました。
その行為自体が、ウォルトなりの「懺悔」であり、
「俺が決着をつける」という言葉には、自分の人生にもケジメをつけるという意味も
込められているのだろうな思います。
渋いジジイだ。かっこいい。憧れます。
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