「青白い炎、メラメラ」グラン・トリノ カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)
青白い炎、メラメラ
イーストウッドは偏屈な老人が似合う。
その偏屈な老人とアジアの異民族との交流が面白い。
スーというコミュニケーション能力抜群な
お隣りの女性も魅力的だ。
老人のアジア人に対する偏見が消えていく様が
さもありなん、と思わせる。
健全な心があれば、相互理解は出来、認め合える。
そんな心温まる交流が、一瞬にして緊張に変わる。
Cクリントウッドの作品のイメージは、いつも青白い炎だ。
それは、彼のパッションが常に本物を求め、
見掛けなどおかまい無しに、
本当のエッセンスを追い求めるからに他ならない。
この映画も、本物の感動が最後に訪れる、
これで感動できないなら、
どんなことにも感動できないかも、って
思わせるだけの、ラストだった。
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