「何でもかんでも、勝ちゃあいいってもんじゃないんですよ!」グラン・トリノ ゆ~きちさんの映画レビュー(感想・評価)
何でもかんでも、勝ちゃあいいってもんじゃないんですよ!
この感動をどうやって言葉にできるだろう?
ペットのデイジーをお隣に託した時点で確かに薄々感づいたけど、きっとイーストウッドならスカッとするエンディングにしてくれるはずと思ってた。そうか、やっぱりそっちかぁ…。
少年成長物語大好き人間にとって、タオくんの目がどんどん力強くなっていくのがよかったし、たくましくなっていくのも頼もしかった。そして、偏屈な頑固ジジイが心を開いて、目が優しくなっていくのも、嬉しかった。
こんな風に色んな変化があって、でも不良達はちっとも改心しなくて…。
そんな偏屈な頑固ジジイは、最期の最期までかっこよくて、タオくんのロールモデルであり続けて、究極的に守った。
泣かないわけないじゃないですか。「一粒の麦死なずば…」を体現した、頭でっかちの童貞神父より、はるかに宗教的な生き方をしましたよ。
私も年だから、そろそろ身辺整理しないとかな?
Mさん、お返事ありがとうございました。
最近は誰も傷つかない、誰も死なない作品の方が未来が想像できていいですよね。
若い人が簡単に「◯ね」とか言わない世界になってほしいです。
「あんまり好きな終わり方じゃなかった」よくわかります。
見た時には物凄く感動したのですが、今は「他の選択肢もあったのでは」と思ってしまいます。
改めて考えると「ミリオンダラーベイビー」と共通するものを感じました。
Don chan さん、こちらこそコメントありがとうございました。
正直、あんまり好きな終わり方じゃなかったんですが、誰かのために体張って立ち向かう物語、これからの世の中にもっと増えてもいいかもです。
今晩は
コメント有難うございます。
本日、ある作品を鑑賞し、名俳優が名監督になるというのは、稀有な事なのだな・・、と思いましたよ。
ご存じのとおり、この作品は、一人の頑固な男の生き様を見事に描いた作品ですが、クリントイーストウッド監督が今作後も、傑作を次々に世に出していく様は、男として見事であるなあ、と若輩者の私は思っています。
私が90歳になっても、クリエイティブな仕事を出来ているかどうか・・。
では、又。
エンドロールでいいから、不良達のその後、みたいな別の成長物語があれば、さらに泣けましたかね。
イーストウッドは作品に自分の贖罪を込めてるんですかね。
改心しなかった不良、彼らに対しても、殺意の無い人を殺めてしまったという気持ち悪さを毎日思い出させる事で、監獄の中で更生して欲しいという願いが込められてるんじゃないかと思います。