アパルーサの決闘のレビュー・感想・評価
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この映画は黒澤明と小津安二郎が時々姿をみせるよ。
『先住民が居留地を脱走して、馬を盗んで逃げている』
『あんな女、初めてだ。俺が相手した女は娼婦か先住民の女だった。上品だと思ったら、男ならダレとも寝たがる』
以上、古い価値観を持った男臭いジョン・ウェインが登場しそうな西部劇。
そう見えそうだが、カメラのカットの仕方や設定を見て、この演出家は『小津安二郎』『黒澤明』のDNAが感じられる。少なくとも、セルジオ・レオーネからは影響を受けていると思う。
ネタバレあり
最後の主人公の行動はどうしてか?それだけでも想像が色々出来て緊張感がある。
偏見を込めた僕なりの解釈
これは男同士の愛情だと思う。
友情なんかではない。
まだ、演出家に対する先入観無しで断言する。素晴らしい愛の話だ。
僕は傑作だと思う。
保安官の2人は格好良かった。 女を愛しながらも、友情は揺るぎない。...
保安官の2人は格好良かった。
女を愛しながらも、友情は揺るぎない。
男として一番大切な形やと思う。
コールが主役なんかと思ってたけど、途中からコールという相棒との友情や義理を貫くヒッチの物語であることに気づいた!
ファッションやら細かい所も渋くて格好良かったなー
俳優のファンでなければ苦しい?
うーん
最初はエドかっこいいヴィゴかっこいいで観てられるけど途中で出てくるヒロインがなかなかに個性的でそこを受け入れられるかで評価が変わるかな
名作を好む人には間違いなくオススメできない
女より男の友情が全てだ…そんな筈も無いけれど…。
YouTubeを見ていたらやたらとこの映画の決闘シーンが出てきて困ってたところにTVで昼間の放映があったので録画した。
ロバート・B・パーカーの原作。まあ、あとで知ったんだけれど、なかなか良かった。
何が良かったかって!それは、男同士の関係について語りたがるロバート・B・パーカーだけれど、見事に女について語って見せてくれたってことなんだ。それをエド・ハリスじゃない相棒に語らせているところが見事。
生き抜くためには女は愛どころしゃない。でも、男は愛が全てなんだ。ってことなんだ。
久しぶりにいい西部劇を観たような気がしてきた。
男臭いTHE西部劇
エド・ハリス製作・監督・脚本・主演による本格西部劇。
日本では劇場未公開だったが、ヴィゴ・モーテンセン、レニー・ゼルウィガー、ジェレミー・アイアンズと豪華キャスト。
ハリス演じるバージルとモーテンセン演じるエベレットは放浪する雇われ保安官。ある町に雇われ、町を牛耳るアイアンズ演じる悪漢ブラッグと対する…。
画面いっぱいに広がる大西部の風景、保安官と無法者の対立、馬に乗っての追跡…どの要素も王道で、邦題も含め、往年の西部劇を彷彿させる。
ハリスもモーテンセンも武骨で男臭い。
このまま正統派路線で進んでいくのかと思ったら、一癖あった。
まず、ハリス演じるバージル保安官。有無を言わせぬ法の番人なのだが、独裁的でもある。やり方が強引であったりもする。西部時代のハリー・キャラハンと言った所か。
そんなバージル保安官、町にやって来たレニー演じる未亡人アリーと恋に落ちる。彼女と暮らす家を買ったりして町に腰を下ろそうとするが、このアリー、なかなかの尻軽女。強い男の下につく。また彼女が原因で、せっかく逮捕したブラッグを逃がしてしまったりする。
女にうつつを抜かす保安官。守られる未亡人が強か。ジョン・ウェイン西部劇にはなかった(ハズ)。
欠点がある設定が人間臭いと言えば人間臭い。
やがてブラッグはあるコネを使って町の実力者に。町に安住しようとするバージルは手出し出来ない。そんな時、エベレットがある決断を下す…。
ケジメをつけたエベレットの姿に、この映画の真の主役はエベレットだったと感じさせられた。物語の語り部でもあるし。
ラスト、一人去って行くエベレットの姿は、正真正銘の西部の男だ。
そして男はまた、当てのない放浪に出る。
ガン・アクションは控え目で地味な作風ではあるが、男臭さと西部の雰囲気に浸れ、じっくり見応えあった。
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