ファイティング・シェフ 美食オリンピックへの道のレビュー・感想・評価
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美味しいママの味。
予告映像を観て、観る気満々になってしまった作品。
2年に一度開催されるという、フランス料理の国際大会
「ボキューズ・ドール」を舞台に、世界一を目指す各国の
シェフがしのぎを削る中、今作では一度も優勝経験のない
スペイン勢を描いている。驚いたのは日本人シェフも毎回
出場していて、何かしら入賞しているという事実。
いや~あっぱれ!美食国家日本。フランス勢に追いつけv
本作では、スペインの若手シェフ、へスース・アルマグロが
主人公なのだが、この彼、観ているだけで面白い!!(爆)
いや、彼は常に真面目で努力家で面白いことなどしてない^^;
が、観ている側からすると、同僚シェフや諮問委員会から
ダメ出しされまくりの彼が哀れで…哀れで…それでも一切
へこたれずに頑張る姿に、ついつい引き込まれてしまうのだ。
見た目おっとりしている姿と佇まいが、ビル・マーレイ風(^^)v
なんとか入賞させてやりたいと願うが、、、
「ボキューズ・ドール」というくらいだから、かの有名シェフ、
ポール・ボキューズ氏が主催しているのは一目瞭然。
となれば優勝は…○○○○?
決まりきった順位に唸りながらも?あの見事な出来あがり!
を見たらもう…^^;どんな素人でも見た目で参るくらい。
ラストに出てくるへスースの母の家庭料理が、
「レミーの美味しいレストラン」のテーマを彷彿させるように、
美味しい♪の原点がどこにあるかを考えさせてもくれる。
(いや~しかし♪食べられるなら味わってみたい!試食でも)
確かに、美食のオリンピック
二年に一度、世界各国のシェフが世界一のシェフを目指して開かれる国際大会“ボキューズ・ドール国際料理コンクール”。世界一のシェフを目指して挑戦するスペイン人シェフ、ヘスース・アルマグロの姿を追ったドキュメンタリー映画。
そんな世界大会が行われているとは知りませんでした。しかも、日本は、結構いい成績をあげているみたいです。この作品の舞台は2007年大会ですが、この年の日本代表の長谷川幸太郎シェフは6位入賞でした。長谷川シェフは、流暢にフランス語を操っているんですが、映画を撮っているとは知らなかったみたいです。単に、インタビューだと思ったんですかね?
さて、主人公のスペイン代表ヘスース・アルマグロ。彼の母国スペインは、食べ物が美味しい国と言うイメージがあるんですが、実はこのボキューズ・ドールでは、余りいい成績をあげていないそうです。なので、彼も上位入賞を狙って、力が入るわけですね。
大会は二日に亘って行われます。出場は成績順。成績の低い国が一日目、高い国が二日目です。スペインは残念ながら一日目。ここでも、スペインの評価が低い事がわかります。(ちなみに日本は、二日目の出場。)一日目終わったあとに自信満々だったヘスースが、二日目に強豪の料理を見ているうちに、段々と自信を失っていく様は、こんなことを言ったら何ですが、カワイイです(笑)。って言うか、二日目に出場している強豪の料理は、素人目に見ても、一日目の出場国の料理に比べ、見た目もキレイで、美味しそう。実力が全然違うと思いました。
それでも、前回優勝のフランス人シェフを講師に招いたりして特訓した甲斐もあって、成績は上昇。ヘスースは、9位になっていました。特訓の最中酷評されていたのでどうかと思いましたが、良かったです。それにしても、同じ目標を持つシェフ同士、国籍は違えども協力し合うんですね。興味深かったです。
ところで、この映画の舞台となるボキューズ・ドールですが、中々盛大な大会です。客席から見える調理場で、課題となる食材を使って、制限時間内に料理を作り上げる・・・、書いていて、何か料理の鉄人だなぁと言う気がしてきました。こう言う現実があるんで、世界でも料理の鉄人が放送されるんでしょうね。
原題の“El pollo, el pez y el cangrejo real”は、当然スペイン語。これは、この2007年大会の課題食材であった、鶏肉、魚、カニを示します。英題だと、“The Chicken, the Fish and the King Crab”とそのままです。
もう少し、何故ヘスースが代表になったのかとか、ライバル国の状況とかを盛り込んで欲しいと思いましたが、中々面白かったですよ。って言うか、ヘスースって、スペインじゃ有名なんですかね? だから、彼の経歴の説明が無いのかな?
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