「曲者コメディ」バーン・アフター・リーディング odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
曲者コメディ
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豪華出演陣にコーエン兄弟とくれば期待は膨らむが、これがとんだ駄作、確かにジョージ・クルーニーがブラッド・ピットを撃ち殺すなんて驚天動地のプロットだが役者の無駄遣いとしか言いようがない・・。
中年女性(フランシス・マクドーマンド)が男欲しさに脂肪吸引や豊胸手術をしたいのだが資金不足、そこに舞い込んだのが落し物のCD-ROM、内容がCIAの機密情報ぽかったことから金儲けを企むことで引きおこすドタバタコメディ。そもそも、おばさんの不倫とか離婚話に整形手術なんて全く興味が湧きません。
タイトルの「読後焼却」からスパイ大作戦のようなサスペンスかと期待したが、CD-ROMはアル中で首になった元CIAの爺さん(マルコビッチ)が書いた暴露本の下書き、それを持ち出したのが、これまた不倫妻。
自己中の欲まみれの登場人物ばかり、中年層の観客を想定したのか年配者受けを狙ったエピソード、どうでもよい話に付き合わされた挙句、後半になって起こる殺人事件と一転して物騒な展開、一応、世に知られたら面倒なのでCIAが事件をもみ消しましたという無責任なお話でした。CIAの親玉がJ・K・シモンズ、マルコビッチと相俟って曲者俳優の存在感だけは相変わらずでしたが、面白いかというとやや疑問・・。
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