「マイマイ探検隊。」マイマイ新子と千年の魔法 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
マイマイ探検隊。
マッドハウスが製作するアニメはなぜか評判がいい。
私もファンの一人だが、では何がそんなにいいのかと
聞かれると、うーん…普通っぽいからかしら^^;なんて
思ってしまうのだ。素朴すぎることなく、仰々しくもなく、
主人公の周りで起こる何とやら。の世界が主なのに
そこはかとない空想が広がるというか…たぶん大人を
そういう気持ちにさせる雰囲気がいつもあるのだろう。
そしておそらく我ら大人たちをターゲットにしている。
自分がその世代だろうと自負する私は^^;その世界が
かつて自分が置かれていた過去と重なって感慨深い。
「あ~やったやった、それ。」とか「懐かしいねぇ。」とか
いちいち心の中で闊歩している自分がいるのが面白い。
昭和30年頃の山口県が舞台というが、それより後の
私らの年代でも、多分ああいう遊びはやっていたぞ^^;
私もどちらかというと男遊びが(意味を間違えないでね)
好きだったので、やれ、川だ沼だ木登りだ、虫捕りだ、
探検隊、秘密基地、だーい好きだった。24色の色鉛筆、
私も憧れたなぁ^^;ク―ピーとかね。すぐ折れるんだけど。
川をせき止めてダム!やりましたよ~ハイハイ♪
そこへ魚やらザリガニやら放しましたよ~ハイハイ♪
なんなんだ、この話。懐かしすぎるじゃないか、オイ!
主人公の声を誰が演っているのか分からなかった。が、
福田麻由子だった!?上手い!ビックリした。声優並。
当時の方言をそのまんま出して喋るのは、ともすれば
すぐ若者に迎合するアニメを除外視しているかのようだ。
思えば唐突に始まる冒頭の描写もかなり変わっている。
あの頃…
オトナのもつ世界観がまるで分らなかった子供のように、
ところどころが聞きとれて、ところどころがおぼつかない、
それでもオトナに憧れて、いいオトナになりたいと願った。
先生も警察官もとっても偉いヒトに思えたあの頃。
少し大きくなって「TV三面記事」の恥辱ネタに仰天し^^;
なんだオトナって、けっこう汚いことしてるんじゃん!と
思っても、まだまだ…青い果実というか。(美化してます)
身も心も平和だったなーと今になって思ったりする。
今作を観て、子供って…あれでいいんだよな。と思う。
(わんぱくでもいいのだ。みんなハム食って大きくなれー)