おっぱいバレー : インタビュー
羽住英一郎監督 インタビュー
――時代設定が原作と異なる1979年になっていますが。
「原作では現代なのですが、今の中学生がおっぱいを見たことがないというのは、ちょっとリアリティに欠けるかなと思ったんです。今の時代、ネットにはエッチな画像が溢れてますし、コンビニにもエッチな本が置いてありますから。それなら情報が溢れていない30年前の設定にして、まだ一度も女性のおっぱいを見たことがない男の子たちが、おっぱい見たさに頑張るというほうが、かわいいと思ったんです」
――79年というと、監督ご自身も中学生でしたか?
「中学1年生でした。自分が中学生だったということもありますが、情報が少ない時代のほうがシンプルに話が作れると思ったんです。今も昔も中学生自身は変わってないと思うのですが、今の中学生を取り巻く環境は変わってきていて、学校でもモンスターペアレントや、セクハラといった問題があると思うんです。女性教師と男子生徒たちがおっぱいを見せる約束を交わしてたなんてことが公になったら、かなり深刻な問題になってしまいます。そういった複雑な問題を描かずにカラッと明るい物語にしたかったので、少しでもそういう問題のない時代までさかのぼりたいと思い、79年に設定しました」
――初めての女性主人公もので、これまでとの違いを感じたことは?
「いつも以上に、どうしたら女性に好きになってもらうかということは意識しました。後はいかに女性が感情移入してくれるヒロインを描くかという点で、美香子の悩んだり、挫折したり、頑張ろうとしたりする姿をしっかり撮りたいと思いました。この『おっぱいバレー』というタイトルにはキャッチーな面白さがあります。映画を観れば、『おっぱいバレー』はいやらしいものではなくて、かわいいと思ってもらえるはずです」
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■綾瀬はるかも“おっぱい”挨拶で絆を育んだ!
羽住監督に詳しく語ってもらった「おっぱいバレー」だが、主演の綾瀬はるかはどう思っているのだろうか?
去る4月9日、東京・渋谷C.C.Lemonホールで本作の完成披露試写会が行われ、主演の綾瀬らが舞台挨拶に登壇。撮影現場でのエピソードや、女性に向けて映画を見てほしいという思いを語った。ここでは、その舞台挨拶での綾瀬はるかの発言をピックアップしてみた。
――撮影現場ので“おっぱい”挨拶について、女の子として抵抗はなかった?
「『おっぱいバレー』というタイトルを聞いたときはビックリしたんですけど、セリフでも“おっぱい”って結構言いうので、現場に入って言いづらいと気まずいなと思っていたら、現場に入ってすぐ、監督から『挨拶は“おっぱい”だ』と言われて、ちょっとホッとしました」
――全然気にすることなく言えました?
「最初の第一声を発したあとは、いい絆が生まれていきました(笑)」
――“おっぱい”挨拶で絆が生まれたとのことですが、中学生の男の子たちと共演しての感想は?
「常に本番までのテストも100%も体当たりな感じだったので、あらためて私も頑張ろうって思うことができました」
――この映画をどんな人に見てもらいたいですか?
「『おっぱいバレー』というタイトルが気になる男性の方はもちろんですけど、迷いながら一生懸命、生徒を指導していく23歳の女性を等身大で演じましたで、女性の方にもぜひ見ていただきたい作品です。間もなく初日を迎えますが、本当にうれしいです。早く多くの方に見ていただきたいなと思います」