インスタント沼のレビュー・感想・評価
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沼にはまって幸せを掴んでみた件
Amazon Prime Videoで鑑賞。
「時効警察」シリーズや「熱海の捜査官」のファンで、三木聡監督のつくり出す世界観が大好きな私ですが、監督の映画を観るのは恥ずかしながら今回が初めてでした。
オフビートな独特の世界観が炸裂し、ゆるいギャグにクスリとさせられ、散りばめられた小ネタのひとつひとつが刺さって来て、やっぱこの感じ好きだなぁ、と改めて思いました。
個性豊かな登場人物もいい感じ。電球は果たしてハナメの父親だったのか? ガスくんとハナメの関係は今後どうなるか? 想像したり考察するのが楽しくて仕方無かったです。
人生、幸せとは?
その答えは意外と近くにあるのかも…
辛い時は水道の蛇口をひねるのだ!
嵌るってこと?
何とも意味不明なタイトルだが終盤に来て納得。
ストーリーはジリ貧OLと瞼の父の奇妙な出会い物語と単純なのだが、元々、三木作品はキャラクターありきで、おかしな登場人物同士が絡んで起きる化学反応を愉しむ作風ですね。
テーマは沼、そのものずばりの泥々感、主人公の好物のMILOの練り物や妙な塗料など、また嵌ると怖いことから派生して骨董、占い、UMA、オカルトなど嵌りそうなもの全般が出てきます。
TVバラエティを作っていた名残りなのでしょうか、一般に言われるくだらないとか如何わしいことが好物で、珍品だらけの骨董屋、錆びた折れ釘に拘ったり徹底しています。
登場人物もしかり、いちいち胡散臭い、ニンニク臭を吐きまくったり水道を出しっぱなしにしてハラハラさせたりあえて顰蹙を買うようなことを織り込む中二病のような作風が持ち味ですね。
それにしても沼が出来るほど水道を使ったらいくら請求されるのか、無茶苦茶です。
このいい加減さや嘘っぽさが魅力でもあるのでしょうが個人的には嵌りませんでした。
いやもうダメだ
三木聡の演出好きすぎて終始笑ってたシュールすぎ笑
麻生久美子大好きこのバカっぽい演技した上でかわいい感じにみせれるのはこの人かのだめん時の上野樹里くらい笑。ホントにまったく中身はないけれどそれを補った上で余りあるキャラクターの魅力がめちゃめちゃ大きかった
ホントに時効警察の空気感が大好きでオダジョーを除いた時効組が集まった上にこんだけのメンツ集めて同じ空気感出せるってのはすごいもんだと思った
とりあえず明日から蛇口は毎回全開に捻よ!てぃひゃもちゃい〜
人間、困ると必ず「なんとか」だ
映画「インスタント沼」(三木聡監督)から。
女優・麻生久美子演じる、主人公、沈丁花ハナメは、
「HATENA」という雑誌の編集長、売り上げが伸びず、
いやいや減少傾向にあり、上司は頭を抱え、
当然のように、廃刊の話もちらつかせる。
そこで編集長は「なんとかします」と言い切るのだが、
上司は投げ捨てるように呟く。
「人間、困ると必ず『なんとか』だ」
そうそう、私も経験あるけれど、
なんとか出来るあてもないのに
「なんとかしますから、もう暫く時間をください」
「なんとかしますから、チャンスをください」・・
と頼み込むことも、しばしば。
そうなんだよ、人間って、困ると必ず「なんとか」って
口にするんだよなぁ、とメモをした。
そういって、なんとかした試しがないから、
「なんとかします」は、信用できない台詞となる。
こればかりは、私も反省しようっと。
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