「嵌るってこと?」インスタント沼 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
嵌るってこと?
クリックして本文を読む
何とも意味不明なタイトルだが終盤に来て納得。
ストーリーはジリ貧OLと瞼の父の奇妙な出会い物語と単純なのだが、元々、三木作品はキャラクターありきで、おかしな登場人物同士が絡んで起きる化学反応を愉しむ作風ですね。
テーマは沼、そのものずばりの泥々感、主人公の好物のMILOの練り物や妙な塗料など、また嵌ると怖いことから派生して骨董、占い、UMA、オカルトなど嵌りそうなもの全般が出てきます。
TVバラエティを作っていた名残りなのでしょうか、一般に言われるくだらないとか如何わしいことが好物で、珍品だらけの骨董屋、錆びた折れ釘に拘ったり徹底しています。
登場人物もしかり、いちいち胡散臭い、ニンニク臭を吐きまくったり水道を出しっぱなしにしてハラハラさせたりあえて顰蹙を買うようなことを織り込む中二病のような作風が持ち味ですね。
それにしても沼が出来るほど水道を使ったらいくら請求されるのか、無茶苦茶です。
このいい加減さや嘘っぽさが魅力でもあるのでしょうが個人的には嵌りませんでした。
コメントする