真夏のオリオンのレビュー・感想・評価
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CMを見て期待していたのに・・少し物足りない
あとちょっとだったのに・・・。
感動はしたけど何か物足りない。
これが見終わった直後の私の感想である。
もっと感動したかった。
頻繁に流されるテレビのコマーシャルに
かなり期待して見に行った。
倉本艦長役の玉木さんは予想通りすばらしい演技でした。
が、親友の有沢艦長役のケミストリー堂珍さん
はっきり言って役者不足です。
彼は主役(倉本艦長)の恋人の兄であり親友の役
(助演男優の中では)ストーリーの半分を担う重責である。
ここになぜ俳優としては初チャレンジの堂珍さんを持ってきたのか。
歌手としてはすばらしいかもしれないが
俳優としてはまったくなっちゃいない。
もう少し俳優として確立している人を持ってきて欲しかった。
監督の読み違いかも知れない。
その後のインタビューか何かで
監督は堂珍さんの事を「メジカラ」があるとおっしゃっておられたが
どこに「メジカラ」なんてあったのでしょうか。
私には「メジカラ」なんて少しも感じられなかった。
堂珍さんの目はいつも何処かわからない所を見ていて
最後まで気持がこちらに伝わってはこなかった。
もう少し真剣に演じて欲しかった。
彼は演じようと思って演技をした
要するに学芸会に出た高校生のようなものである。
私が望んでいたのは極限の演技である。
その人に真になりきる演技である。
潜水艦が沈み今まさに
自分の命さえなくなろうとしている時の緊張切迫状態の時と
平和で親友とくつろいでいる時の柔らかさとの違い
どちらも何か今1つしっくりこない演技でした。
少なくても俳優としてお金を貰って演じている以上
そうゆう(極限の)演技を観客として期待するのは無理からぬ事である。
感動させて貰えなかった怒りと
一生懸命演じていた周りの人の演技をも
何か台無しにしたような気がしたのは私だけだったのでしょうか。
名セリフは「もったいない」
日本は、まったく勝てるわけない、まったく間抜けな戦争をやってたんですよね。まー、戦争は大体間抜けですしやるもんじゃないです。
兵隊として戦争やらされてる人間がかわいそうですよね。
国の為というよりは、国にいる大切な人達の為に戦っているんですね。
特攻隊とか回天とか・・・
繰り返しちゃいかんね。
この映画は、タイトルと内容がとてもマッチしていましたね。
オリオンが重要な役割を担ってます。
公式サイトのイントロダクションに
1957年公開アメリカ映画「眼下の敵」という作品がある。
~中略~
実はこの名作こそが、今回の我々の作品「真夏のオリオン」の原点である。
~後略~
ってのがあります。おじさん、小さいときからテレビで何回も、「眼下の敵」見てますね。アメリカ駆逐艦とドイツ潜水艦のお話ですが、この映画確かに面白かったですね。残念ながらオリオンは眼下には勝ててませんね。
でも、「真夏のオリオン」、曲と楽譜とその思い、「眼下の敵」とは、また違った味付けがありましたね。
あっ、同じ監督の「亡国のイージス」っていうの、オリオンの宣伝を兼ねて、テレビでやってたので見ましたが、これは駄作、「真夏のオリオン」のほうがぜんぜん良い映画ですよ。
結構いいです。
池上司原作の『雷撃震度一九・五』を元に、終戦間近の日本潜水艦対米駆逐艦の死闘を描いた作品。これまではあまり見ないプロットで描かれた戦争映画になっています。
現代に伝えられたメッセージ(遺品)から過去を振り返ると言う手法は、やはり福井晴敏が係った『ローレライ』(=原作者)と同じプロットです。彼は、こう言う手法が得意、って言うか、こう言うパターンしか彼には無いのでしょうか? あ、決して辛口のつもりではありません。現代に対してメッセージを伝えようという事を考えた場合、やっぱり、こう言うプロットの方がわかり易いですよね。
日本の潜水艦イ-77の艦長倉本孝行を演じるのは、玉木宏。減量して役作りに励んだそうです。戦闘中にも「よし、飯にしよう」と言うセリフが、倉本艦長の何事にも動じない人柄を表しているのですが、元来優しい感じの人物に見える玉木自身の雰囲気に、減量の成果として精悍さが加わり、画面から感じられる倉本艦長の人柄と玉木の役作りがマッチして良かったと思います。劇中に倉本艦長の「俺も昔、指揮者を目指していたんだ。」と言う冗談があるんですが、演じているのが玉木と言う事なので、これは狙いですか(笑)?
イ-77の僚艦イ-81の艦長で、倉本の親友でもあり、志津子の兄でもある有沢義彦を演じるのは、CHEMISTRYの堂珍嘉邦。下手でもなく、かと言って物凄く上手いわけでもないのですが、無難に役柄をこなしていたと思います。でも、もう少し有沢艦長の活躍の場があっても良かったのではないかと思います。それなりに、活躍はしているんですけどね。
意外に(?)重要な役割を演じているのが、烹炊長秋山吾朗役のドランクドラゴン鈴木拓。“重要”と言うのは、先にも記しましたが、戦闘中などの緊迫したシーンでも倉本艦長の「飯にしよう」と言うセリフが幾度かあり、艦内の緊張感をほぐしているから。まぁ、「腹が減っては戦が出来ぬ」と昔から言いますからね。良いのではないでしょうか。
通常、当時の潜水艦の艦長は、大尉(通常艦)とか少佐(大型艦)です。倉本も有沢も少佐な訳ですが、と言う事は、イ-77もイ-81も、回天の母船だから当然なのかもしれませんが、比較的大きい艦と言うことになると思います。玉木も堂珍も、実年齢的には所謂アラサーな訳ですが、海軍兵学校を出た優秀な士官だと、実際にアラサーくらいで(少佐には少し早いかもしれませんが)大尉とかになる人は居たはずなので、あの位の年齢で潜水艦の艦長と言うのは、有り得ない設定ではありません。
イ型潜水艦の浮上航行シーンは模型感満々でちゃちいのですが、駆逐艦の航行シーンは、実際に第二次大戦にもアメリカ海軍籍で参戦した現メキシコ海軍の「ARM.MANUEL AZVETA D-111」を使用したり、駆逐艦の艦上のシーンは、現在はNY州オールバニーで保存されている駆逐艦「SLATER DE766」を用いたりして、結構リアルです。また、潜水艦の内部に関しては、セットで作りこんだので、コレも結構リアル。それだけに、潜水艦の浮上航行シーンが残念でなりません。
倉本の、「(回天搭乗員に対しての、死ぬなんて)もったいない」や、「我々は死ぬために戦っているわけではない。生きるために戦っているんだ。」と言う言葉が、この映画の考え方のベースとなっています。なので、戦争映画と言うと、どんどん人が死んでいったりするんですが、この作品ではそう言う事はありません。クライマックスも・・・。私は結構好きです。
幼い記憶に似た世界
正直な話、欠点はいくらでもある。そのほとんどが、実際に起こった戦争を題材にしていることに起因しているように思う。なので、本当はアニメもしくはSFのように、完全な架空の世界でのお話に向いてるのかもしれない。不可能可能は置いといて、それが作品にとって一番恵まれた形だったのではないか。リアリティが邪魔をして入って来られない人を、それこそ「もったいない」と思うくらい、話自体は心地よかった。
この映画のおもしろさは、少年漫画のおもしろさだ。どこをとっても清々しい。敵味方はあったとしても、そこにある感情は憎しみではない。心のねじ曲がった人物が出てくることはなく、主人公を筆頭に、誰もが気持ちのいい性格をしている。こんな世界はどこにもないかもしれない。けれど、あったとしたら。それがスクリーンに投影されている。だからこの映画は観ていて穏やかな心持ちになるのである。荒唐無稽な話かもしれないが、上映している二時間、そういう人物たちは存在している。それだけでいいのだ。それだけで充分、戻ってきた現実が違うものに見えた。
おそらくこの映画は、評論家にひどい言われようをすることと思う。たしかに、将来名作と呼ばれ愛され続けるかといえば、それは違うかもしれない。でも、ひとつだけ言えることは、多くの人がこの映画を観てひととき、穏やかな気持ちをそれぞれに持ち帰ったんじゃないかということだ。そして、間違いなく自分も、その一人である。
「真夏のオリオン」を早く観たい
面白い映画がやってくる、太平洋戦争末期の日本帝国海軍潜水艦イー77とアメリカ海軍駆逐艦との死闘の話『真夏のオリオン』だ。原作は池上司著の「雷撃深度一九・五」だが、これの映画化のため、「終戦のローレライ」の著者福井晴敏さんが脚色したそうだ。
潜水艦の映画は古くは「眼下の敵」、「Uボート」10年くらい前の「クリムゾンタイド」数年前の「U-571」それに「ローレライ」と面白いものが多い。耳と頭脳だけを頼りに敵と渡り合う、心理戦が見所だ。敵は同じ潜水艦だったり駆逐艦だ。
乗組員は海軍中で最も勇敢な人達と観られていたそうだ。何しろ、身を守る装甲がほとんどなく、砲弾が1発でも当たれば轟沈してしまう、小舟が彼らの戦場であったのだ。勇猛で知られる空挺隊員ですら、潜水艦乗りとは喧嘩しなかったらしい。
しかし、日本帝国海軍ではこれら潜水艦と駆逐艦が、正式には軍艦と認めて貰えなかったとは皮肉なものだ。艦首に『菊の御紋』を付けさせて貰えなかったのがその証拠だ。陸軍の歩兵が持つ『三十八式歩兵銃』にすら『御紋』がついていたのに、潜水艦と駆逐艦の艦首には『菊の御紋』は許されてなかった。
人格者なのよね。
現代からの視点
舞台あいさつで平岡祐太は言う『いままでとは違う、生きるために戦った戦争映画を観てほしい』『演技にも死が先にある演技ではなく、生きるための苦しみの演技を求められた』
映画はコンセプト通りの描き方に納得。舞台あいさつのよい見本。
新しい部分(2009年からの視点、楽譜、オリオン)+ 従来の部分(潜水艦VS駆逐艦、頭脳戦、手紙)。新しい部分がないと観に行く動機が希薄になり、従来の潜水艦戦争映画と同じ。現代の映像が入ってないと化粧をした北川景子の美しい姿も見られない。
しかしながら、現代でのシーンは淡白なので、想像力で補う必要あり。
米国駆逐艦船長の戦歴:米軍屈指の知将、玉木宏艦長の戦歴:海中の天才 も観る前に、記憶しておくと、日米史上最高の戦いを観戦気分、手に汗握る感激指数もアップ。
映画宣伝リーフレットを読んで行くべき。
最後に『日本よ、浮上せよ!』のメッセージに共感。
生きる為だけに許される事、絶対に許されない事。
この映画は戦争だというのに、清々しい。
だが、戦争を美化しないように、配慮もほどこされている。
親友の死、乗組員の死。
追い詰められた究極の局面では、
残酷にも乗組員の死体をおとりに使い、相手の目を欺く。
その際に、自分の一番大事にしていた楽譜も一緒に捨てる。
その楽譜には、
「オリオンよ、愛する人を導け、
帰り道を見失わないように。」
という、愛する人からの言葉が書かれていた。
この言葉が、いとおしい。
この映画の主人公、倉本艦長の志の高い生き方、信念にも感動を覚える。
それが、日本軍が作り出した人間魚雷に対する考え。
これは、爆弾をつんだ魚雷を人間が操縦して敵艦に突っ込んでいくという、
神風特攻隊の魚雷版である。
これを、倉本艦長は最後まで使わない。
「生きるために戦争するんだ、死ぬ為ではない」という言葉は重い。
正しい思想とともに、人間の尊厳を示してくれた、映画だった。
時代を超えた「オリオンよ、愛する人のために平和な地球となるよう導け!」と語り続けていく名作です!
戦争物としては、意外に感動作で、試写会でも大きな拍手に包まれました。とかく海洋戦争ものは、艦隊同士の派手な戦闘を扱うものが多いのですが、本作は日本海軍の最後の防衛作戦で唯一生き残った潜水艦とその潜水艦に目をつけ、命令を無視してまで単艦で戦いを挑むアメリカ駆逐艦の1対1の攻防を描いた作品です。
日本は5隻の潜水艦で、防衛ラインを敷いて、アメリカの補給ラインを担う燃料輸送船の襲撃を試みます。最後のしんがりを担うイ-77は、13隻もの敵艦轟沈の実績がありました。対する駆逐艦パーシバルも知将マイク艦長の指揮のもと、数々の日本海軍の潜水艦を轟沈してきた実績があり、今回の作戦でも日本海軍の防衛ラインを敷いた潜水艦隊5隻のうちすでに4隻は、沈めていたのです。
そのうちの1隻のイ-81の有沢艦長と主人公であるイ-77倉本艦長とは、同期で親友の関係でした。倉本艦長の敵がとりたいという有沢と13隻もの僚艦を犠牲にされた潜水艦を絶対に沈めるとムキになるマイク艦長と有沢艦長が遭遇し、知力と気力の限りを尽くしたバトルを展開するのは、宿命ではなかったかと思います。
その戦い方は、お互いの裏の裏を読みあうすごくスリリングなものでした。下手に動くと裏をかかれるので、イ-77はエンジンを切り息を潜めます。しかし、マイク艦長執念はすさまじく、イ-77がしびれを切らして浮上するところをじっと待ちます。互いギリギリの我慢比べの表情がすごく伝わってくるエピソードの数々でした。
さらにイ-77は出撃以来魚雷を撃ち尽くして、泣いても笑ってもあと一本しかなく、艦の故障で魚雷攻撃のために一度浮上すると、二度と潜行できなくなっていました。まさに一発の勝負となる作戦は、舞の海でも驚くであろう「ネコだまし」のような想像つかない作戦。イ-77を空前絶後に追い込んだ展開は、クライマリーパニックとしても見所充分でした。
そして、この物語の最大の魅力は、バトルだけでなく、ふたりの艦長に芽生える熱い友情にあります。互いが誇り高き軍人だけに、互いの作戦能力の高さを認め合い、尊敬すら感じていたのです。けれども戦闘しあっていた両艦の艦長の間にどんなきっかけで友情を感じさせるきっかけがあったのでしょうか。
ヒントは、両艦の戦闘が終戦ギリギリのタイミングで行われていたこと。そして有沢艦長の妹で倉本艦長の妻となる志津子が作曲した『真夏のオリオン』という曲に添えられた志津子のメッセージがふたりを結びつける縁を作りました。
志津子がお守りとともに倉本艦長に手渡した『真夏のオリオン』の楽譜は、数奇な運命のもとに敵艦マイク艦長のもとに渡ります。志津子のメッセージのなかで『オリオンよ、愛する人を導け』という一節は、敵味方を超えて、船乗りの心を捕らえる言葉となったのです。それは志津子の倉本に対する思いを、オリオンの輝きに託したものでした。
マイク艦長が海上に浮上してなすすべも失ったイ-77にこの一節を信号として発信したとき、倉本艦長が胸を打たれる姿に感動しました。
冬の星座の代名詞であるオリオン座が、真夏に海上から見えるのは夜明け前のほんのひとときだけ。真夏にオリオンを見つければ、それはこの上もない吉兆だと船乗りの間では語りつながれていたのです。
前出のシーンの前振りとして、発進時に艦上で倉本艦長たちが見つめる真夏のオリオンが、ずっとクルーを見守っている映像も素敵でしたね。
そして『真夏のオリオン』の楽譜は、マイク艦長の家族に受け継がれていき、マイク艦長の孫が、倉本艦長の孫に当たる倉本いずみ宛に手紙で送ったところから、冒頭のいずみが唯一のイ-77存命者・鈴木を訪ねるシーンに繋がります。
『真夏のオリオン』の楽譜は、長い旅を経て、日本に戻ってきました。それは時代を超えて私たちを、「オリオンよ、愛する人のために平和な地球となるよう導け!」と語り続けていたような気になりました。
玉木の最初かっこよすぎるトレンディ俳優のような出で立ちに違和感は感じました。けれども海軍ボーイとしてのスマートさと乗組員を家族の一員として、最後まで回天の玉砕出撃を許さなかったところや戦闘中でも構わず飯だぁという人間味に次第に共感していったのです。そんな艦内のエピソードの数々は、当時のイ-58号橋本艦長を取材した実話によるものなのだそうです。橋本艦長の人柄が玉木に乗り移って、観ているものの心をぐんぐん掴んでいく要因になったのだろうと思います。
また、イ-77の艦内は、計器やパイプの一つまで細部に再現された巨大なスタジオセットによるもの。そして駆逐艦も第二次大戦中実際にアメリカ海軍活躍した保存艦でロケを行い、航行シーンでは現在でも現役で稼働している駆逐艦をメキシコ海軍の協力で撮影したものを使っています。本物でしか味わえないリアルさへのこだわりがいいですね。
ステキな映画です!!
あんな表情を見た事がなかった
戦争を知らない玉木くんが最後に敵の艦長と対峙した時の表情が印象に残っています。戦争映画は嫌いです!玉木くんのおかげで久しぶりに見ました。終戦間近、限られた環境のなかで必死に戦った人達がいたことを再認識しました。
潜水艦のシーンでは、息苦しくなるような感じがして、爆雷を受けたときなどは身がすくみました。ポーンというソナーの音が怖かった。あの感覚は大きなスクリーンならではでしょうね。また、見に行きます。
忘れられない映画に
今までの
とにかく良いです
これ系の映画が好き
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