劇場公開日 2009年3月28日

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相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿のレビュー・感想・評価

全14件を表示

3.0四段目

2022年1月27日
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鑑賞方法:映画館、VOD

 『相棒劇場版』(2008)の東京ビッグシティマラソンと絶妙にリンクしていて、犯人を割り出した以外に米沢守が別れた妻をも見つけてしまった。しかし、その元妻知子が再婚して名前が変わっていた?などと最初からミステリアスな展開だが、翌日には完走できなかった知子が青酸化合物を服用して自殺していたと判明。死体を見ると、米沢の元妻とは似てはいるが別人であり、所轄の刑事相原(萩原聖人)の元妻だとわかった。

 自殺ではないと断言する相原に同情してコンビを組んで裏で捜査を続ける米沢。時折、杉下右京と亀山薫が姿を見せるところも面白いし、何かとアドバイスをくれるのか、事件について知っているのか、想像ではあるけど、右京さんはある程度知っていたんじゃなかろうか。落語「四段目」のCDを貸し与えるなんてのもいいストーリー。

 テーマとしては青少年防犯協会という警察の外郭団体において、警察キャリアから天下りした理事長(伊武雅刀)のセクハラ問題や税金の無駄遣いといった問題を前面に出している。無駄なパンフレット、無駄な天下り制度。さらには横領問題も飛び出してくるのです。

 警視庁鑑識課はよっぽど暇なのか?米沢守は完全にフリーな立場で相原と行動をともにしていたし、『相棒』本編以上に警察の組織行動が蔑ろにされていた気もする。踊るシリーズのスピンオフに対抗したようにも思えるけど、やっぱり社会派ドラマの面を見せるこちらの方が面白いかなぁ・・・

 印象に残るシーンはストリートミュージシャンのごとくギター片手に歌う米沢♪そんでもって、萩原聖人の声がどうしても『冬ソナ』のミニョン=チュンサンに思えてしょうがない・・・

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kossy

3.0良くも悪くもスピンオフ

2021年1月30日
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鑑賞方法:VOD

特命係を手伝う中で失踪した妻の足取りを見つけた鑑識の米沢は独自で手掛かりを追おうとするが…。
相棒のスピンオフ映画第1作。キャラ性を変容させない工夫は見事だが、行き当たりばったりのミステリになっている感は否めず。良くも悪くもファン向け作品な印象でした。

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shotgun

2.5六角精児のパワー

2018年8月29日
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必死に演じている。米沢守を。正直な話かなり面白い。キャスト面でかなりダメージなのかもしれないがファンからするとこんなに嬉しいことはない。最高である。

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ゆたぼん

2.0こんなに華がない主人公の映画も珍しいかも・・・。 話は喜怒哀楽いろ...

2017年6月29日
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こんなに華がない主人公の映画も珍しいかも・・・。

話は喜怒哀楽いろいろあるし、どんでん返しもあって面白かった。

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キッスィ

2.5彼の名前はすぐに覚えられる。

2015年4月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

知的

映画評価:45点

前置きとして、私は「相棒」シリーズを観てきたわけではないので、この主人公・米沢守を触り程度しかしらない。

本編ドラマも、所々に10話も観ていない。

そんな奴の感想です。

ストーリーに矛盾点はなく、無難に観られます。悪い言い方をしてしまえばドラマ版を2時間にしただけ。

良い感想としては、ドラマの方が人気シリーズなだけの事はあって、この映画の内容も流石の安定感だと実感出来ました。

あとは米沢守という男が普段している仕事や、その生活の人間関係、更には過去の女性関係まで、この作品で網羅できる仕上がりです。

どういう性格なのかまで見えてきます。

私自体が、そこまで米沢守に思い入れがあるわけではないので、そんなにプラス査定にはなりませんが、ファンが見たら最高だと思います。

また、機会があったら相棒シリーズを見たいと思います。

【2015.4.19鑑賞】

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まぁと@名作探検家

3.5個性派俳優陣の妙演が光ってました。

2014年8月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

個性派俳優陣の妙演が光ってました。

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tuna

2.5米沢さんは頑張ってるんだけど…

2012年8月2日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

「相棒」の名脇役、鑑識の米沢守を主人公にした「相棒」のスピンオフ作。
米沢と萩原聖人演じる刑事が、ある殺人事件を追う。
米沢を主人公にしたユニークさは買うが、スケールもストーリーもオチも本家には及ばす。しょうがないというか当然というか…。
それどころか、「相棒」のTVスペシャルの「バベルの塔」や「双頭の鷲」等にも及ばす。
米沢の役柄同様、脇役作品といった感じ。
来年公開される伊丹を主人公にしたスピンオフの新作に期待したい。

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近大

3.0悪いとはいいませんが、すごくいいという感じでもなかった

2011年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

 んー、悪いとはいいませんが、すごくいいという感じでもなかったかなあ。
 一応、少しずつ断片的な情報が見つかって、その度にいろいろな仮説が生まれて最後にどんでん返し、みたいな構成はよかったと思いますが、たぶん、リアリティがちょっと足りなかったのかなあ。

 萩原聖人演じる刑事が猪突猛進過ぎ。いくら個人的感情があるとはいえ、刑事を職業としている人がその行動はありえないでしょう!という場面が何度も。

 そして、鑑識係が主人公なので、それなりに科学捜査技術は出てきますが、最後に犯人を特定したのが鑑識技術じゃなかったのがちょっと残念。

 まあともかく、六角精児さんが主役の作品。不思議な感じでした。

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ringo

3.5味のあるキャラ

2010年11月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

知的

米沢が今まであまり見られなかった、味のあるキャラクターとなっていて、事件の犯人も最後の最後まで分からなく、ファンの人には非常に嬉しい映画だと思いました。

ただ、せっかくの映画なのに、迫力があまりなく、テレビで十分ではとも思いました。

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凡打

2.0ノリとしてはビバリーヒルズコップだけど・・・

2009年5月28日
鑑賞方法:映画館

単純

相棒の脇役映画です。

先日発売になったキリンのついにアルコール0.00%
偽ビールを飲みながら見ました

いつも通り、ネタ晴らしに気をつけながら、

まず、水谷豊、寺脇康文の出演の仕方が気に食わなかったな。
わざわざ、無理にすれ違いさせてるのが見え見え。
彼らが仕事しちゃうと相棒本編になっちゃうからしょうがないか。

あとはですね、どうも、日本の映画だと「そんなこと実際には有りえんだろ」って思っちゃうんですよね。
前回の相棒、東京シティマラソンが舞台。で、そのマラソンが狙われているっていえば、マラソン中止にするでしょうが普通。
これで感情移入ができなくなっちゃうのかな。

今回の映画はこのマラソンの事件終了のところから始まっています。
で、脇役君が、いろいろと警察の上層部がやめろというのに、いろいろと言う事聞かずに勝手に動く。どう考えても犯罪でしょう?みたいなこともやっちゃって。
ノリとしてはビバリーヒルズコップ。

ビバリーヒルズコップはとっても面白かったんですが。
よく考えれば、あんなにアウトローな刑事いるわけないし、街中馬鹿みたいに車ぶっ飛ばしたりできるわけないんで同じなんだけどね。
外国だと実感がないから物語として有

でも、池袋とか新橋とか日本人がやってると、「そんなわけないだろう」ってなるのかな。

ということで、やっぱり、こういうのは、本場、ハリウッドですかね。

ビールも偽じゃないほうが良いということです。
キリンもがんばったのかもしれませんが、
宝のバービカンプレミアムとおんなじ味だよ

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赤いおじさん

4.0一筋縄では行かない事件ですね。

2009年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

大人気テレビドラマシリーズ『相棒』のスピンオフ映画。本編の『相棒』の方でも重要な役回りをしている、六角精児演じる鑑識の米沢守が主人公。本編の方の映画『相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』(以下『相棒 -劇場版-』)と時間的に連動した作品となっています。

正直言うと、『相棒 -劇場版-』よりも、こちらの方が、ストーリーがスッキリしていて、素直に楽しめるかもしれません。『相棒 -劇場版-』は、大人気作品初の映画化と言うことで、壮大なスケールで描こうとしてかなり力が入り、その力が空回りした感があるのですが、こちらは素直に刑事物、しかも通常は脇役の人物が主人公の作品として楽しむ事が出来ました。

「警察組織に潜む闇」みたいなキャッチフレーズがあるので、物凄い疑獄になるかと思いきや、そうでもありません。それでも潜んでいるテーマは、外郭団体への天下りとか、税金の無駄遣いとか、それなりに社会問題になっているテーマでもあるので、『相棒』シリーズに共通する、社会の問題をテーマにするという基本的考え方に沿った話になっています。それにしても、真犯人は意外でした。すっかり、脚本家の術中に嵌ってしまいました(苦笑)。

右京&亀山始め、『相棒』シリーズに出演している主要な登場人物の殆どが出ています。そんな中、この作品での登場人物である、無駄に熱い所轄署の刑事・相原誠を萩原聖人が演じています。それが縁で、相原が特命係に来るという話にしても良いのではないかと思いますが、そうではありませんでした。やっぱりそれだと出来すぎですかね? ちなみにエンドロールの最後に、しっかりと右京と、新相棒の神戸とのシーンがちらっとあります。

あ、そうそう。映画の中身とは関係ないのですが、高木沙耶って、益戸育江に改名していたんですね。エンドロールを見ていたとき、見慣れぬ名前がたまき役で出ていたのでビックリしましたよ。

小ネタとしては、『相棒』はテレビ朝日の作品な訳ですが、米沢守の家で取っている新聞は、ちゃんと朝日新聞なんですね。彼の家のシーンで、ASAのマークの入った紙袋(新聞整理用の袋と思われます)が、しっかりと映っていました。

推理小説ではないので、描き方が推理小説としての描き方にはなっていませんが、先にも記したように、真犯人が結構意外な人物なので、推理小説的な楽しみ方もできます。娯楽作品としては、良い作品だと思います。

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勝手な評論家

4.0ストーリー的にはOK!でもビジュアル的にはどぉ~よ(笑)

2009年4月1日
鑑賞方法:映画館

興奮

残念ながら、TVの連ドラは観ていなかったので
米沢守というキャラに親近感がないままに観賞。
去年公開された「相棒」劇場版は観ていたんですけどね^^;

ストーリーは、まずまず。
「天下り」という不条理なゆがんだ現代社会を
リアルにぶった斬ってくれましたし・・・

ただ・・・ねぇ・・・
六角さんには大変申し訳ありませんが
ビジュアル的に嬉しくなかったですね^^;
(目の保養にはならなかった(笑))
ついでに
そんな彼の相棒役の萩原さんにも、ちょっぴり不満気味かなぁ
六角さんが主役なら、福山さんか、もこみち君あたりで手を打ちたい(笑)

これくらいなら
TVの特番で十分良かったかも!!!
・・・って思ってしまうのは私だけでしょ~か・・・^^;
でも刑事モノの映画は好きですよ!
これに懲りずにまた観まぁ~す(^o^)

        3月31日109シネマズ高崎にて観賞

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ゆりこ

4.0良い仕事します!

2009年3月31日

笑える

悲しい

楽しい

冷静な仕事ぶりと,
人柄の良さで捜査を進める米沢守。

女性に去られた男の悲哀も滲ませ,
見た目は地味でも味がある彼の,
愛すべきキャラクターとしての魅力が全開でした。

事件の真相はよくあるもの。

締めの台詞がお後よろしくても,
スローテンポのドラマは盛り上がりに欠け,
大画面を活かしたダイナミズムも無いし,
映画にする必要性が感じられなくても,
米沢守の人物像に深みを与える事件簿は,
「相棒」シリーズの番外編としての価値は十分!

▲ エンドクレジット明けに,おまけ映像があります。
お見逃し無く!(宣伝やけど。。)

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AKIRA

4.5最後のどんでん返しが強烈で、本家相棒劇場版よりも面白いと思いました。

2009年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 相棒シリーズの劇場版は、当然テレビシリーズのファンであるか、ないかで評価かがかなり変わってきます。
 本作は特に鑑識係米沢守のスピンオフ作品であるだけに、彼を知っている場合と、知らない場合では、俄然楽しめる度合いが変わってしまうのは仕方ありません。
 ただストーリーとしては、昨年公開の相棒劇場版を引き継いで始まっているものの、それは冒頭だけなので、劇場版のおさらいは必要ありません。テレビシリーズを見ていなくても本作だけで充分分かる内容になっています。
 最後のどんでん返しが強烈で、本家相棒劇場版よりも面白いと思いました。

 さて、スピンオフ作品のお約束として、メインの主人公は登場させないのが通例ですが、本作では杉下、亀山の相棒コンビもたびたび登場します。
 しかし、絶妙にメインのストーリーには絡ませません。米沢が捜査に行き詰まり杉下に電話しようとすると決まって携帯が鳴ったり、邪魔が入ったりで杉下が捜査に関わることは回避していました。
 さんざん杉下に頼ろうとしたあげく、米沢がこれは自分のヤマだと覚悟を決めて、独自捜査に当たるとき、杉下抜きで大丈夫かなと心配しました。けれどもなかなかの名推理です。携帯の待ち受けに落語の出囃子を使っているほどの落語マニアな米沢は、落語のネタから犯人に犯行を語らせる妙手を思いつき、見事に意外な人物から犯人でないと知り得ない事実を語らせたのです。
 推理において杉下がひらめきタイプなら、米沢は鑑識だけに物証からコツコツ論理を組み立てていくタイプです。時々テレビシリーズで杉下の推理が理解できない時がありますが、米沢の推理は分かりやすかったです。

 ところで、米沢の相棒役となるのが相原。二人を繋ぐ縁とは、元カミさんの知子が同一人物であったと思っていたら、これが瓜二つの同名の別人なんですね。ちょっとそれはないだろう、出来すぎですよ。それで人ごと思えなくなった米沢も事件に巻き込まれていくのです。 知子が自殺したことにされて、納得いかない相沢は、刑事の冷静さを失い個人感情丸出し。刑事としてはあまりにバカすぎる猪突猛進ぶりで、見ている方が萎えてしまうほど。

 何しろ疑った相手は、警視庁の天下り先の団体青少年防犯協会(青防協)。その青防協のトップによるセクハラが原因で知子は自殺に追い込まれたのではないかと疑い、直接乗り込んで本人に詰め寄ったから、二人は早速警視庁の上層部から睨まれる事態に。
 青防協のトップは元警視庁幹部であり、貴重な天下り先をスキャンダルでつぶすわけにはいかないというのが、上層部の意志だったのです。
 団体のオフィスに深夜忍び込んで証拠を掴もうとまでする二人活躍により、天下り先の外郭団体が、いかに国民の血税を浪費しているかが浮かび上がる内容でした。
 上層部のたびたびの警告を無視して捜査を進めていった結果、米沢は監察から24時間の自宅謹慎の処分を受けてしまいます。このとき監察の張り込みをごまかして、見事に自宅から脱出する件が痛快でした。米沢のアイディアは凄いです。

 そしてラスト。二人に情報提供してきた知子の同僚の高橋早苗がキーマンに。彼女を演じる片桐はいりが演じる突如切れる演技が凄いです。彼女はどう見ても女ウンナン南原にしか見えませんでしたね(^^ゞ

 本作では、米沢が主人公だけに、テレビシリーズは伺えなかった彼のプライベートも明らかに。エンディングでは、知子との幸せだった結婚生活のシーンが描かれていました。 それだけに、一人で暗い自宅に戻って、冷蔵庫に保存したあった冷たいピザを食べるときの空しさや知子が戻ってきたらと妄想に耽るときの気持ちが痛いほど良く伝わってきました。
 ある日家に帰ったら、奥さんが家出してしまったという経験の持ち主なら、この米沢の空しさは、身につつまされることでしょう。(小地蔵も体験有り)
 あと知子とのなれそめも米沢がストリートミュージシャンであったことがきっかけとなったことが明かされます。実は、演じている六角精児本人もシンガー・ソングライターだそうで、劇中歌っている曲は自分の持ち歌だそうです。

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流山の小地蔵