「髪と人類を守るため。」ノウイング ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
髪と人類を守るため。
自らの毛髪そのものが消滅間近?なN・ケイジだが、
それを焼き焦がす映画って何!?…と、また以前の
頭が燃える変なヒーローの役でもやるのかと思いきや、
今回の役は普通にMITの宇宙物理学者だった^^;
しかし、起こる惨事が普通ではなかった。
予告でかなり想像を掻き立てる描き方をしていたが、
本編でも、その「映像力」はスゴイ。
飛行機墜落、地下鉄脱線、トラック衝突、と大惨事が
これでもかと続いて、まさに目を覆いたくなるほどだ。
荒唐無稽な描写に予算を費やして、
肝心の脚本は尻すぼみになってしまった感があるけど。
映画の魅せ方としては面白い。中盤まではグイグイと
観客を引き込み、暗号の解読と大惨事との関係を
ニックに走りまわらせて(髪の毛もペッタンコとなって)
探らせては食い止めようとするものの、、出来ない。。
真相を突き止めたところで、ひとりの人間の努力など、
全知全能の神の御前では…とでもいいたいのだろうか。
う~む。。
どうも宗教色が濃くなってくるとSF感が薄れる気がする。
あぁニックよ!せっかくここまで頑張って解いたのに!!
ま、いいんですけども^^;
例の出たがりインド人監督(こう呼ばせて頂いております)
の作風とちょっと被るかなぁ…とも思えたが、アチラのは
私的にイライラする場面が多いのでxx最後だけ何だよ!?
というコチラの方がまだ我慢できたかも。。
しかし、何でこう尻すぼみな終わり方をするのか不思議。
謎の訪問者が「ソレ」っぽいのは良かったけれど、
だったら静かに連れ去ればいいものを、大惨事の果てに、
痛い思いをさせ、白人子のアダムとイヴをって…オイオイ。
その都合のよさ、観客はぜんぜん解読できてないぞ!
(髪の為にもあまり消滅とか後退する副題はやめましょう。)