「 本作では、カーレース+バトルに脱獄が組み合わさったバイオレンス作品。マシンガンをぶっ放すど迫力のレースシーンを堪能できました。」デス・レース 流山の小地蔵さんの映画レビュー(感想・評価)
本作では、カーレース+バトルに脱獄が組み合わさったバイオレンス作品。マシンガンをぶっ放すど迫力のレースシーンを堪能できました。
1976年に公開された同名作品のリメイク版。設定が大陸横断から、刑務所に変更されています。
本作では、カーレース+バトルに脱獄が組み合わさったバイオレンス作品。マシンガンをぶっ放すど迫力のレースシーンを堪能できました。
命がけのレースなのに、特典ポイントを踏むと武器やスモーク使用が認められるというまるでテレビゲームのような感覚に陥っていきます。
そしてレーサーたちを襲う突起物や重火器を乱射する軍艦車も登場し、レーサー同士の戦い以外でも、どんどん殺されていくのです。
人が吹っ飛ぶえぐいシーンが多いので、その手が苦手な人にはお勧めできません。刺激的なアクション映画をお探しの方には、ぴったりの作品でしょう。レースと言うよりも、これはもう銃砲が轟く戦争映画のレベルでした。
更に要塞のような刑務所から脱獄する話でもあります。レースに勝ち残っても殺ころすつもりで、厳重な警備にリモコン式の爆薬を車に仕掛けられたなかで、どんな方法で主人公が突破するのか。ラストの鮮やかな切り返し。それと敵役への復讐ぶりに胸がすく思いがしました。
デス・レースは、囚人を殺人レースに参加させ、殺し合わせるところをPVで全世界に放送するという現代のグラディエーターのようなレースなのです。
なんでそんな事になったというと、2012年アメリカは深刻な不景気で、失業者が増加。犯罪が増えて刑務所はどこも満杯。政府は刑務所を民営化して、対応したのです。民営化された刑務所は、次第に利益追求をはじめ、格闘技大会のPV収入が嵩じていって、デス・レースにまで行き着いたのでした。
物語は、いきなりデス・レースの激しい銃撃戦から始まります。4度このレースで優勝した通称フランケンシュタインと3度優勝したマシンガン・ジョーとの激しいデットヒートで、一気にデス・レースの世界に引き込まれました。
デス・レースでは、5回優勝すると自由の身となる条件。PV収入を支えるフランケンを失いたくない女刑務所所長ヘネシーは、彼を勝たせないよう妨害した結果、爆死してしまいます。
そんなときに主人公ジェンセン・エームズは妻殺しの濡れ衣を着せられ、デス・レースが行われているターミナル・アイランド刑務所に送られてきたのでした。エームズはです・レースのメンバーに妻殺し犯人を見つけて、これがヘームズの陰謀であったことに気づくのでした。エームズがスピードウェイの国際チャンピオンに3度もなった経歴に目を付けられたようなのです。実は、フランケンが顔面が焼けただだれていて、いつも人前ではお面を付けていたため、替わりが立てられたのでした。フランケン人気を失いたくないヘルシーは、エームズにその代役をさせようとしたのです。
このお面の存在は、終盤の鮮やかな切り返しに貢献します。
エームズは、レースに勝って自由の身となることを決意しますが、同時に妻を殺された復讐も誓います。孤立した島の要塞のように警備が厳重な刑務所の中で、彼の復讐が叶うのか、その前に過酷なデース・レースの中でチャレンジをあきらめるのか、ぜひ本編をご覧ください。
エームズ役を演じたトランスポーターシリーズのジェイソン・ステイサムがバットマンのような低音で寡黙な台詞回しで渋いです。しかも鍛え上げられた肉体を見せつけられます。
エームズのレースパートナーとして同乗する女囚もなかなかセクシーで、過酷なレースに華を添えています。刑務所の中なので、濡れ場は皆無なのが残念でした。