劇場公開日 2008年9月6日

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「言葉で表現し難い観後感のある作品」落下の王国 まりぽっささんの映画レビュー(感想・評価)

4.0言葉で表現し難い観後感のある作品

2020年12月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

自殺願望を抱く青年ロイと、同じ病院に入院中の少女アレクサンドリアの「作り話」を巡って紡がれる物語。

ロイが作って聞かせる物語の世界(=空想)と現実とが交錯し、最初の方はちょっとよく分からなかったのだけれど、ロイの心の傷が物語の進行に沿って紐解かれていくことで映画の世界に引き込まれていった。

CGを一切使用していないそうだが、単に映像美と語るのは言葉が足りないだろう。
植物や土などの自然美、建造物の建築美、衣装や自然のなかにある色彩美、それらの美しさと、素朴な人々の対が心地良い。

まりぽっさ