「ゲバラはやはり偉大だ!」チェ 28歳の革命 shikahikoさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲバラはやはり偉大だ!
チェ・ゲバラとして知られる、
歴史上最も有名な革命家・ゲリラ戦士。
この映画は2部作の前編で、
フィデル・カストロと出会ったゲバラが、
ゲリラ戦士となり、バチスタ政府軍を打ち破り、
首都ハバナへ入るまでを描いています。
主旋律をなす物語の合間に、
革命後のジャーナリストとのインタビューや、
国連総会での2度にわたるキューバ首席代表としての演説などを織り込み、
チェの人となりを、英雄的にというよりも、
ちょっと突き放して淡々と描いています。
その中で、革命軍の兵士たちに、
農民への収奪を戒め、違反した者には厳罰を科して厳しい倫理性を植え付け、
そのことによって彼自身が峻烈な革命的人間へと育って行きます。
そして、個人でありながら、
「社会全体の幸福を実現するため、その戦いと責任を受け入れた個人」
となって行ったのですね。
ベニチオ・デル・トロの名演が、
その成長を見事に表現していました。
それにしても、後にゲバラ夫人となるアレイダ・マルチ役の、
カタリーナ・サンディノ・モレノちゃん、
素敵だったな~♡
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