劇場公開日 2009年2月28日

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「幸せを数えたら・・・」カフーを待ちわびて kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0幸せを数えたら・・・

2019年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 「嫁に来ないか」と書いた絵馬を見てやってきた女性の名前は幸だった。一瞬、新沼謙治を思い出すのですが、謎めいていてどことなく翳りを感じさせる幸(マイコ)を見ると「SACHIKO」を歌ったばんばひろふみの顔を思い出しました。しかし男優たちはイケメン揃い。それでも嫁不足に悩んでいる沖縄離島の物語です。そういえば、ばんばひろふみって宮川大助に似てるよなぁ~などと考えてると、宮川大輔が出てきました・・・紛らわしい・・・

 雑貨屋を営む主人公の明青(玉山鉄二)は黒のラブラドールを飼っていて、その名がカフー。沖縄方言で“果報”の意味だそうで、“果報は寝て待て”をもじったようなタイトルと、幸せから見放されたかのような男女のラブストーリーは原作が日本ラブストーリー大賞を取っているだけあってしっかり泣かせてくれます。また、明青は幼い頃の火傷によって左手を隠している伏線もよかった。もしかして野口英世のように偉業を成す展開もあるんじゃないかと想像してみましたが、そんな馬鹿なことを考えてしまう自分を恥じました。

 さすがに南の島の美しい映像にはうっとりとさせられるのですが、切り返しなどの編集手法が単調で心配になってくる。それでも玉山の純朴な演技とマイコの雰囲気によってのめり込んでしまい、最後には思わず涙がこぼれてしまいました。

 ストーリーそのものの面白さよりも、泥棒なんかが存在しない小さな村の様子や過疎化と貧困に悩みつつも伝統行事を楽しむ村人に心癒され、沖縄病に罹ってしまいそうになる映画。また、おばあの方言による面白さも「おっぱいがでかい」で最高潮になりました。そりゃ、マイコじゃなくて高岡早紀のほうでは?とつっこみたくもなります・・・

kossy