言えない秘密(2007)のレビュー・感想・評価
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日本版を観た後の感想
定額配信は無く別料金レンタルであるが、日本版はあんなに素晴らしかったのでオリジナル台湾版を見ました。
あくまでも日本版を観た後の感想ですので、本作を先に見ていたら違っていたのかもしれません。
本作は2007年製作、主な時代は1999年、そして1979年。
日本版では散りばめられていたキーが、理由が分かった瞬間、今見ていたあの場面この場面がフィードバックされ感情が湧き上がってきた。でも本作ではそのキーがちょっと希薄に感じた。だから感動も希薄に。
それぞれの親も(時代背景もあるだろうが)なんだかね。特にシャオルーの母は精神科の薬を…。ラストは卒業式が終わったらその夜校舎を鉄球でぶっ壊す。
ああ〜。
リー・ビンビン
周杰倫(ジェイ・チョウ)が映画監督に初挑戦。若いのによく頑張った。
今まで耳にしたことのない美しい旋律。謎めいた少女。家に送っていくと、母親のいないシャンルン(チョウ)と父親のいないシャオユー(ルンメイ)という似た境遇がわかったこともあって、心を通わせ始める。学校でピアノ王子とあだ名されるユーハオに対して挑戦状を叩きつけたシャンルン。見事な即興演奏で生徒たちから拍手喝さいを浴びた彼はユーハオが大切にしていた譜面をもらう。それをシャオユーにプレゼントし、2人はますます接近し、初めてのキスを交わしたのだ。喘息にはリンゴがいいのか?とリンゴも持って行った・・・父親はアンソニー・ウォンだ。
クラスメートのチンイー(ツォン)にキスされてしまったシャンルンはシャオユーに目撃され、それ以来学校に現れなくなった。誤解と解こうとするシャンルン。しかし、彼女の家に行っても門前払い。学校を辞めたのだと聞かされたのだ。それから卒業式まで彼らは会うことはないのだが、単なる純愛ものだと思っていたら、SFファンタジーだった。シャオユーは20年前からタイムトラベルしていたのだ。
見直してみると、かなりの謎が残る。幽霊ではなく、過去の人。だけど、他の人にはチンイーが見えない。かなり無茶な設定のせいで、説明不足になっているのだ。まぁ、後半で一気にサプライズさせる目的があるんだろうけど・・・調べてみると無理な設定があって、“言えない秘密”を弾いてタイムトラベルしたとき、最初に出会った人にしかシャオユーの姿が見えないそうだ。それを踏まえると、ある程度理解可能。だから目を閉じて音楽室までの歩数を数えて歩いたわけだ。
しかし、20年前のシャオユーは優等生であってもタイムトラベルしたことがバレ(と言っても誰も信用してない)、頭がおかしくなったと皆にいじめられてたのだ。先生(シャンルンの父)だけは彼女を可愛がっていたのだが、卒業式を迎えるといなくなった。どうもシャンルンの時代の卒業式に旧音楽室が取り壊しになることが関係しているらしい。父親から事情を聞いたシャンルンは取り壊しの始まった音楽室へ向かう。彼はsecretの譜面ナシで覚えている限りの力で過去へと旅立つのだ。そこで会ったシャオユー。彼女は机の通信文(ウォーアイニー、ニーアイウォーマ?)と書き息絶えたはずなのに・・・と。疑問は残るが、多分もっと以前にタイムスリップして出会ったのだろう。卒業写真には明らかに2人が写ってたところを見ると、短い時間でも彼女の最期まで愛し合ったのだろう。問題は最初に出会った人間にしか見えないという矛盾。もしかすると用務員ダーヨンは彼らのタイムトラベルを何度も目撃したため障害者になったのか、それとも“言えない秘密”の作曲者だったのか・・・幾通りにも解釈できるのは良質映画の証左なのかもしれない。
撮影がリー・ビンビンだということもあって、CG以外の部分はノスタルジーを感じさせるほど。
キュンキュンの100分
説明の辻褄に疑問の余地があるのは否めないが、いろいろ詰め込んでるけど、それほどブレてはない印象。
とにかく台湾の学園モノの甘酸っぱさは然ることながら、グイルンメイが見せるやきもち焼きの表情には白旗。
俺も大好きグイ・ルンメイ
オープニングのクレジットにアンソニー・ウォンの名前を発見した時、不穏なものを感じた。この人の出る作品はサスペンスフルなものが多いから。
最初はグイ・ルンメイ演じるシャオユーは、実は幽霊なのではないかと思って観ていた。やはり不穏な物語がここから展開するのかというこちら側の予測は、終盤になって外れていくことになる。
ファンタジックな仕掛けに気づいたときには、もうシャオユーとシャンルンの恋の行方を何とかしたいという一心に。
女子高生姿のグイ・ルンメイに萌えっ放し。
あのピアノ演奏がスタント無しの、ジェイ・チョウ本人のものとは!ピアノのキーをたたくように、グイの掌にタッチするシーンに嫉妬しない男がいるだろうか。
台湾では相当なスターらしいが、脚本・監督もこなしているこの人は一体何者なのだろうか。恐るべし。
シネマート六本木のクロージング特集上映で「みんな大好きグイ・ルンメイ」の一本。
隠れた名作SFラブストーリー
淡江音楽学校のピアノ科に転校してきたシャンルンは、旧校舎の古いピアノで美しい旋律を奏でるシャオユーと出会う。
一瞬で惹かれ合った2人は学校の帰り道に自転車で2人乗りをしながらお互いのことを語り合い、きずなを深めていく。
しかしシャオユーは持病のぜんそくのせいで学校も休みがちになり……。
青春純愛ラブストーリーです(*^^*)
しかし…タイトルどおり秘密があり、後半は予想だにしえないまさかのSFサスペンスミステリーも(゜ロ゜;
SFが入り切ないので『バタフライエフェクト』や『イルマーレ』が好きな方はどっぷりはまります(;_;)
公開時、大絶賛されたのに、まったくDVD化されなかったので署名運動にまで発展?した秀作!
版権がエーベックスから松竹に移りようやくDVD化されました(^o^)
脚本・音楽・映像・演技すべて◎
オススメします!!
日本人は、韓国や台湾、ベトナム、インドネシアやマレーシアなど島国で、どこか優しい民族に好意を寄せる国民性があるのではないでしょうか?
今回は中国でも香港ではなく、台湾ムービーです。
映像も、音楽も、ストーリーも優しい。
あり得ないけど、懐かしい、こんな青春を送りたい、もう一回観たくなる...
そんな切ないけどハートフルなラブストーリーです。
恋愛ものが好きな方は絶対ハマります。
ピアノの才能がある音楽科の男女学生二人が、演奏や通学を通して距離を縮めていきます。二人とも早熟なので、お互いの言葉に無駄が無く、観ているこちらが感心する言葉を交わしていきます。これが嫌みがなく気持ちがいい。
爽やかな青春ラブストーリーです。
しかし、
女の子にはどうしても言えない秘密があります。
これが後半からストーリーの中核をなしていきます。
ここからがさらに面白い。
ようやく仲良くなれたのに,,,言えない秘密がある、のです。
それは彼女は現在に居ない人なのです。だから大好きでも、その男の子と結ばれることはあり得ないのです。
だから、彼女にとって彼と一緒に居れる時間は非常に貴重なのです。
そして、ショパンが10年連れ添った愛人も羨ましいと思うのです。
どうしても一緒になれない。けど一緒になりたい。
映画後半でだんだんそれが解き明かされます。
その真実を知ることになり、男の子は果たしてどういう行動をとるのか...!?
結末は観てのお楽しみ。
是非オススメする映画です。
私の中で2008年洋画第1位作品を、もう一度鑑賞して来ました
~きれいな風景が、多いなぁ~
まっさきに、頭に、浮かんだ。
大林監督が撮られた尾道3部作と似てるなぁ、
って思ったんです。海とか、細い道とか、そのひとつひとつが。
終演後、劇場に貼られていた雑誌の記事を読んでみると、
岩井監督の作品を観たことはあるが、大林監督の作品を
観たことはないとのこと。ヨミはハズレでした(苦笑)
ストーリーが
タイムスリップとまでは言い切れないものの、
それに近い設定になっていましたので、余計に感じたんです。
セリフに「○○王子」なんてのも、出てきますので、
日本の映画、観ているんじゃないのかなぁ、って。
~言えない秘密~
ずっと「なにが秘密なんだろ」って探り続けていました。
セリフ「秘密」の言葉が出てくるたびに、ドキドキしてました。
これかな?それとも、これかな?いや、これは違うよな?
ヒトツ秘密がわかると、また秘密が出てくる。次から次へ。
気がつくと、スクリーンに、ぐいぐい惹きこまれている。
なんだか、スクリーンを通してでなく、じかにその世界を
みつめているような、感覚にはいりこんでしまう。
ラスト、ネタばれになるので書きませんが、
この、ストーリー展開には、驚愕しました。
ホラー映画でもないのに、
その瞬間、口元を手で覆ってしまいました。
同時に、感動して、大泣き開始。
その涙は、エンドロール中も、止まりませんでした。
♪♪ ♪♪ ♪♪ ♪♪
終演後、私、私の隣、私から5列ほど後ろの女性、
目を真っ赤にはらして、まだすすり泣いていました。
初監督、当然脚本も初めてですよね。
ずっと、以前からアイデアを温めていたのでしょうか。
いやぁ、とんでもない作品を観せていただきました。
心より、感謝します。ありがとうございました(笑顔)
誰にも言えない秘密よ
映画「言えない秘密」(ジェイ・チョウ監督)から。
最初、変なタイトルだな・・と思っていた。
「秘密」とは、隠して人に知らせないこと。公開しないこと。
だから、言えないことが、秘密なんじゃないかと・・(笑)
原題を調べてみると「不説的、秘密」。
そうだよなぁ「言えない秘密」ではなく、
「説明できない秘密」なんだよ、と自分で納得した。
(英語では「secret」)・・これまた説明不足。
少なくとも、主人公の女性が口にした
「誰にも言えない秘密よ」の方が、ピッタリだと思う。
帰宅してから、メモを振り返ると、その場面場面で拾った
一つひとつのフレーズが、意味をもって繋がってきた。
最後の展開で、それまでに口にしていた台詞が、
そうか、だから、あの時、あんなこと言ったんだ・・と
生き返ってくる感じがする。
「僕の彼女はサイボーグ」など、
彼女が未来から来たストーリー仕立て「日本映画」と、
今回の過去から来たストーリー仕立ての「中国映画」。
比較してみると面白い。
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