「紆余曲折を経て完成させた大人の恋愛ドラマ」サヨナライツカ 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)
紆余曲折を経て完成させた大人の恋愛ドラマ
当初は中山美穂・大沢たかお主演、行定勲監督作として映画化される予定だったが、これは頓挫。その後、2008年に中山主演のまま監督はイ・ジェハンが務め、10年に今度こそ劇場公開。
バンコクでの描写が非常に美しく、沓子と豊が惹かれあい、逢瀬を重ねていく様子も、辻仁成が描いた原作の世界観をそのまま踏襲している。
いささか残念だったのは、いわゆる“老けメイク”。現代の技術を持ってすれば、もう少しどうにかなったのではないかと思わざるを得ない。
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