劇場公開日 2009年2月21日

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「リアル重視な青春真っ只中の恋模様だったかな」ハルフウェイ スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5リアル重視な青春真っ只中の恋模様だったかな

2017年7月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

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登場人物は全て美男美女、見た目だけ見ればまるで少女漫画の世界から抜け出てきたようなカップルとその周りの人達でしたが、話的には思いっ切りリアル重視でしたね。
ごくごく普通の高校生カップルの日常を見ているようで、ホント瑞々しさに溢れていました、良くも悪くも漫画的な展開や見せ場があった訳では無かったので、その辺で思いっ切り好みは分かれそうな作品でしたけど・・・。
まあ青春時代はだいぶ前に過ぎてしまった者としては、あの頃を思い出すような懐かしさ溢れる一コマが綴られていて、少なくとも嫌いでは無かったです、切なくて甘酸っぱくて、作品に漂う雰囲気は何となく好きでした。

受験を控え、もうすぐ高校生活からの旅立ちが近い舞台背景がより切なさを煽るようで、見ていてこう何とも言えないようなもどかしい気持ちになってしまいましたよ。
でも青春っていいな~、青春時代って人生の中で言えばホント一瞬で終わってしまうものなんだよな~と、妙な儚さを感じられるような作風になっていた辺りなんかは、個人的に好ポイントでしたね。
劇中でも語られていた通り、目先のことではなく、もっと先の未来のことを考えなければいけない時期なのに、そう考えられないのが青春時代の恋ってもので・・・そう言った若さ溢れる恋の葛藤がリアル過ぎるぐらいリアルに描かれていて、まあそのリアルさに正直相当イラっともしましたが、まるでドキュメンタリーを見ているような一組のカップルの恋の行方に、何だかんだでついつい見入ってしまった作品でした。

難点を言えば、手持ちカメラで撮影された?カメラワークがちょっと好みでは無く、手ブレが酷すぎて集中力が削がれてしまいました。
映画的にはいろいろな効果があるのかもしれませんが、何の知識もない自分みたいな底辺の映画ファンにはただただ邪魔でしかなく・・・。
ただ、このカメラワークで俳優のナチュラルな演技を引き出したんだと思えば、まあ仕方ないか、と・・・無理やり留飲を下げてみる(苦笑)

しかしこの映画の北乃きいは本当に可愛かった、ギャーギャーうるさいし、彼氏を振り回し続けるし、小悪魔的過ぎて好感度は低かったですが、でも等身大の女子高生って感じで、どこにでもいる感じが物凄くリアルでした。
一方相手役の岡田将生は、イケメンだけどやや尻に敷かれそうな雰囲気が滲み出ていて、ある意味いいコンビだったなと、東京に行ってほしいのか、行ってほしくないのか、ホント振り回され続けてお気の毒でしたね(笑)
結果このカップルはどうなるのか、それはエンディングの曲に答えがあるっことでいいのかな?まあ何にしても、いろいろと難点もある映画でしたけど、作品に漂う雰囲気は好きな映画でした。

スペランカー