劇場公開日 2009年2月14日

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「"純粋な正義"が、悪を蝕む」フェイク シティ ある男のルール 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0"純粋な正義"が、悪を蝕む

2015年2月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

難しい

以前初めて見たときは、"取り立てて良いというわけじゃないけど、かといって悪いわけじゃない映画だった"のが感想だった。それはこの感想になる前に、投稿したレビューでも書いてたし、否定することはできないのに、今回もう一度見てみると、かなり印象が変わってた。
最初の頃はキアヌ・リーブスの活躍が見れたのと刑事アクション好きだから、まあいっかって程度だったのに、今は全然印象変わるほど画面にずっと引き込まれてた!
面白いところを幾つか挙げると、本編始まって終わるまでキアヌの風貌は"純粋"だった。ウォッカを体に流し込んで、返り血浴びて、銃殺の道を積み上げても、そこからピュアな風貌が何故か消えてなかった。それはキアヌ・リーブスその人が持つ生まれもってのものかもしれないけど、良い感じに血が臭い立つ作品世界にハマってた。今回のキアヌはなかなか決まってて、ラドローが求める"純粋な正義"の危うさ・必要さ良く出てた!代表作になれず惜しい!
ワンダー役のフォレスト・ウィテカーも惜しいけれど興味津々。闇の王冠を被り続け、全てを手中に治めるところは勧善懲悪かと思ったけど、ここにもある種"純粋な正義"がバックボーンにあると思う…。
どんでん返しは新しくないし、最初見たらつまらないかもだが、僕みたいにもう一度見ると新発見が得られるかも。嫌いになれない映画です!

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平田 一