長い長い殺人のレビュー・感想・評価
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タイトルが意味不明。だが…
章ごとに映画は進む。
前半の章では登場人物、ストーリーが全くクロスしないので、
短編オムニバス?
あれ?おわった?
と、心配になりかけモヤッとしかけたときにビシッと繋げて一気に引き込まれる。
サスペンス物なので「誰が犯人なんだ」と考えながら観ているまでが充実してるが、終盤の理由付けがなんとも惜しい。
こんな事は無いわと、共感できなかった。
俳優陣の豪華さは贅沢の極み。
今頃観ると、当時駆け出し俳優達も今じゃ主役級や名脇役ばかり。
最後に。
何が長い長いなのか分からないまま終わってしまった。
一体何が長かったのだろう
タイトルに"長い長い”とあるんでずっと何が"長い長い"んだろうと思って観ていたんだけど、結局なにが長かったのか不明のまま終わってしまった。
事件関係者10人の財布が次々語っていく構成。原作未読だけど原作は全部お財布さんの語りだけで構成されるんだろうか。映画版は財布の声がナレーションとして要所に挿入され、後は普通に役者が演じている。この10個の財布の声にそれぞれキャラ設定があって声も全部違う人がやっているんだけど、これがキツイ。まず声にキャラがついてるから前に出てくる。でも登場回数少ないから受け止める前に終わる。小説版では読者は財布視点で読むんだと思うんだけど、映画版では何の視点で観ていいのか良くわからない事になってしまっていると思う。
長い長い殺人
WOWOWドラマでも2回、劇場にも2回、都合4回見た。
何故、サスペンスを4回も見たのか?
信じられないことだが、それには訳がある。
さすが、宮部みゆき、登場人物の背負っているものが重みを持って描かれ、
多くの登場人物が、それぞれの人生を背負って、殺人事件に関わる。
緻密な映画なので、見るたびに、新たに発見することが多い。
また、劇場で見る醍醐味は、豪華な演技陣の、芝居の上手さが良くわかること。
台詞だけでなく、目の動き、手足の仕草、細緻に計算された芝居は見事。
長塚京三、仲村トオル、大森南朋他、オムニバスのそれぞれを演じる
全ての役者の演技が光る(チョイ役まで凄い!)。
ロングランが決定したようだが、僕のように何回も通う客がいるからだろう。
こんな日本映画は珍しい、映画の永久保存版、いわば、文庫である。
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