庭から昇ったロケット雲のレビュー・感想・評価
全7件を表示
寓話だった時代は終わった
ツッコんだら負けのアストロノーツ・ファーマー物語。 お金持ちが宇宙旅行ビジネスを開始している現在、寓話性が無くなり駄作としか判定されないのか… 私は「ビッグ・フィッシュ」が好きなんだよね。
こういうオヤジ、いいじゃない
単純に宇宙とかロケットって聞いただけで胸が一杯になってしまうのです。
そんな夢とか宇宙への憧れとかを盛りだくさんに抱いたまま大人になってるオヤジ。
それを応援する家族が正直ありえないくらいいい人たちです。
ほほえましい。
打ち上げのときなんぞは、わたくしこっそり拍手しました。
宇宙ってなんでこうも魔力があるんだろう!
主演のビリーボブソーントン(でいいのかな?)はすごいですね。
彼が出てる、違う映画を何本か観ていたのですが
今回の映画では一瞬同一人物とわからなかった。
顔つきからして違う。
たいした俳優さんだと思います。
ドリーマー号の快挙
自家製ロケットで宇宙飛行を夢見る父親と支える家族のハートフル・ファミリー映画。
打ち上げるだけならまだしも有人飛行となると一個人では不可能なことは自明なのでその違和感をどう和らげるかが腕の見せ所でしょう。
製作・脚本・監督のポーリッシュ兄弟は主人公をずぶの素人ではなく元NASAのパイロット候補とし、夢まっしぐらでなく家庭崩壊の危機や失敗を入れて多少はリアルっぽく見せたかったのでしょう、ドラマツルギーとしてはセオリーですがディズニーなら世間の常識など気にせず思い切りファンタジーに寄せたでしょう。
夢追い人という点では「フィールド・オブ・ドリームス」に似たような香りもしますが主人公がケビン・コスナーほどオーラはないしキレやすいキャラなので興を削ぐところは残念ですが、元同僚でブルース・ウィルス登場には驚きました。主役のビリー・ボブ・ソーントンは「アルマゲドン」でブルース・ウィルスのチームを守るNASAのディレクターを演じていたのでノンクレジットでの友情出演なのでしょう。チョイ役でしたが効果絶大、主人公に信憑性が増しました。
J.K.シモンズさんも相変わらずの憎まれ役、口先だけは酷いですが本音が読めないところが絶妙でした。ファミリーは言うに及ばず端役まで上手なキャスティング、娘たちはポーリッシュ兄弟の実の娘ですしFBIの一人は兄のマーク・ポリッシュでした。
頭の固さが災いして没入という程ではありませんが映画ならではの楽しい夢物語でした。
心に喜びを描くこと
子どものころは誰でも、なりたいものや、やりたいことを自由に想像することができる。 しかし、いつの間にか今までの体験や経験の延長でしか将来を見なくなる。 そして、『夢を描くのは子どものやることで、大人のすることではない。』と信じるようになる。 この映画は夢を描くことは人間として当たり前のことだ。とゆうことに気づかせてくれる。 ちなみにこのレビューのタイトルはDreamの本当の意味。
夢を見る大切さ。
小さい頃から夢だった宇宙への道。 自分の家の庭から、自家製のロケットで宇宙を目指すパパのお話。 夢を夢見る映画って最近減ってきたような気がするが、 この映画は夢を見る素晴らしさ、大切さを全面に出して描いています。 様々な紆余曲折があり、途中挫折し、 それでも自分の庭から宇宙へ行く事を目指す中年親父と家族の愛溢れるストーリーという、王道な展開だが、最後は感動した。
成功を掴むためにはリスクを負うことが大切だと、自らの夢を追うことによって伝えようとしている作品です。
途方もなく大きな夢を見た男と、それを支える家族の感動の物語。 しかしですね、いくらアメリカンドリームといえども、アレですよ、自宅の庭から有人飛行のロケットを打ち上げるなんて夢は、一個人ではデカ過ぎるではありませんか。 お馬鹿な主人公の夢想する映画かなと思いきや、そこはハリウッド映画。力業で打ち上げさせてしまいました。しかし、良くもまぁこんなストーリーを思いつくものです。 冒頭の宇宙服を着たおっさんが、月面に見立てた砂漠を闊歩するシーンを見たとき、どう見てもこりゃあ現代のドンキホーテだぁ!としか思えませんでした。 いぶかしがった小地蔵でも、だんだんリアルティを持たせた、これならとストーリーになんとか納得できました。 主人公のチャーリーは、宇宙飛行士の候補生で訓練を受けていたこと。そして彼の実家は牧場で、広大な敷地があることです。 そして当然の如く膨れあがる借金。管轄する当局からの圧力、昔の同僚の宇宙飛行士からの忠告と復帰の勧めなどなど、考えつきそうな困難なことは全て網羅して、どんどん主人公を追い詰めていきます。軍からは打ち落とすぞとまで脅迫されても屈しないチャーリーの信念は筋金入りです。そこまでして彼を駆り立てるのは、同僚パイロットが語る『人生観が変わる』という宇宙のロマンもさることながら、父親の見果てぬ夢を受け継いで実現させたいという思いも強かったのではないでしょうか。 そんなチャーリーをまるで子供みたいな純真一徹さでビリー・ボブ・ソーントンが好演していました。あんな人ならやりかねないというムードたっぷりです。 そんな道楽旦那がいたら、家族も黙っちゃいられんでしょう。ところがチャーリーの奥さんオーディは大らかに受け入れるのです。さすがに自分たちの土地家屋が相談もなく抵当に入っていることを知ったときはブチギレますが、それも乗り越えてしまいます。 彼女の台詞がいいのですよ。 夢を諦めず実現してほしい。子供たちのために、父親として誇れる存在になって欲しいと。 西部劇の時代から、今日までアメリカンムービーの古き良き伝統の一つに、夢に向かって突きすすんでいくヒーローを描くというのが定番でありました。その定番通りに、バカみたいな夢を実現すると信じて疑わなかったのが、チャーリーでした。どんな困難にあっても夢を信じること、そして、その夢を支える家族の愛。そこには古き良きアメリカの伝統が息づいているなぁと思いました。 ポーリッシュ監督は、こう語ります。 「チャーリーは変わっているけど、やりたいことをただやっているだけだ。でもやりたいことをできずに人生を送っている人が殆どだから彼みたいな人が普通じゃないように見えてしまう。」 「人は皆夢を見る権利がある。夢を追うためには何かをあきらめなければならない。犠牲を伴うということだ。」 「人が夢を追うことをやめてしまうことはその犠牲を払いたくないからだと思う。」 「チャーリーは、子供たちに成功を掴むためにはリスクを負うことが大切だと、自らの夢を追うことによって伝えようとしているんだ。」 きっと監督は自身の映画製作の夢をチャーリーに託して語らせているのではないでしょうか。小地蔵の分身も今月から映画プロデュースのスタッフとして雇われました。作品が決まらないと即お払い箱です。それでもチャレンジするのは、夢に向けリスクから逃げないと誓ったから。 短い人生。やれることは限られています。でもチャンスは誰にでもあります。「代償の法則」で何かを捨てて打ち込めば、あなただってきっと芽は出てきますよ。 いまいち決断できなくてうじうじしている人がいたら、この映画お勧めですよ。そりゃあ後半になると突っ込みどころ満載になりますが、それでもこんなバカげた話を映画として世界公開にこぎ着けたのは事実でしょ。そこを映画で確認するだけでも勇気は出てきますよ。 ぜひデートムービーにご利用していただき、意気高揚したところで、告白タイムにこぎ着けましょう。 なあに大丈夫。あのチャーリーだって、はちゃめちゃに失敗して、一端は打ち上げを諦めかけるではありませんか。一度くらい躓いても、何とかなるものですよ、人生は(^^ゞ 追伸 こういう作品だけに、子供たちには見せておくと、挫折しても心の中でつっかい棒となるような作品となりえます。 これからの宇宙時代、宇宙ステーションが建設され、宇宙船パイロットが一般的な職業として世の中に定着する時代もうすぐやってきます。 この映画を見たことがきっかけで、お子さんが宇宙船の開発エンジニアになったり、宇宙船パイロットになることだって充分ありそうですよ。
全7件を表示