「【今作は、クライブ・パーカーの原作の世界感を再現できたかな。物凄いグロテスクな描写の数々と若きブラッドリー・クーパーの姿に、チョイ驚いた作品である。】」ミッドナイト・ミート・トレイン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 【今作は、クライブ・パーカーの原作の世界感を再現できたかな。物凄いグロテスクな描写の数々と若きブラッドリー・クーパーの姿に、チョイ驚いた作品である。】

2025年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

■ニューヨークのダークな部分の写真を撮り続けている写真家・レオン(ブラッドリー・クーパー)は恋人マヤ(レスリー・ビブ)と幸せに暮らしている。
 が、写真家としてはまだ一人前ではない。
 ある晩黒人チンピラ3人組に絡まれていた女性エリカを助けるが、翌日その彼女が行方不明になったことを知る。
 そして、彼が摂った黒人たちの写真は、画廊のオーナー(ブルック・シールズ)に褒められ、レオンは別れ際に撮った、地下鉄に乗った彼女の写真に写る怪しい男がドアをこじ開けるに気づいた彼は、街で偶然その男を見かけ、男の追跡にのめり込んでいく。

◆感想

・クライブ・パーカーのダークな世界観横溢する著作は、可なり前に数冊読んだが、その世界観は今作でも言葉のみで出る”父祖”が中心にあり、今作でも”父祖”の僕であった、車掌や地下鉄内で肉たたきで(イタソー)次々に人肉を解体し、吊るしていくマホガニーの姿が、”父祖”に操られている所がミソである。

・それにしても、今作での地下鉄内での殺戮シーンは容赦ない。何しろあのデカい肉たたきでガッツンガッツンやるのだから・・。エリカがレオンに助けられた後に、地下鉄に乗った時に、マホガニーにぶん殴られて、首がちぎれる所など可なりグロイ。

・又、チョコレート売りの少年達が(そんな商売あるんかい!)マホガニーにぶん殴られて、目玉や歯を解体されるシーンも、カナーりグロイ。
 ジャパニーズホラーの湿性感溢れるホラーとは明らかに違うよな。

<最後も、ムッチャクライブ・パーカーっぽくって、”父祖”のために、地下鉄の最終地点(駅ではない)に積み上げられた人肉の山。そして、その一番上にはマヤが居て、身体を切り裂かれて心臓を車掌につかみ出されるシーンを観たレオンが、マホガニーの代わりに人肉屋のなる展開も又、クライブ・パーカーの世界感を可視化作品らしいのである。>

NOBU
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