「突っ込みどころ満載ですが、頭を空っぽにしてみましょう。」ナイト ミュージアム2 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
突っ込みどころ満載ですが、頭を空っぽにしてみましょう。
2006年の作品『ナイト ミュージアム』の続編。前作ではニューヨークのアメリカ自然史博物館が舞台でしたが、今回は、ワシントンDCのスミソニアン博物館が舞台になっています。
前作で夜警だったベン・スティーラー演じるラリーは、自分の発明品が当たったことで、何と自分で会社を興して大成功しています。そのあたりは非常にアメリカっぽくて良いのですが、彼が今回の騒動に巻き込まれる・・・って言うか、自ら絡んでいく件は微妙。でも、彼が成功した人物と言う事が、この物語のラストシーンへの伏線でもあるんですけどね。
前回の作品に増して、甦る登場人物(や物品)達が盛りだくさん。今回の話では、アメリア・イアハートが、ラリーの問題解決に一肌も二肌も脱ぎます。彼女は、中々冒険心に富ん女性だったんですが、この作品でもその人物像をきちんとなぞっています。
と言うことで不思議な描き方なのが、カスター将軍。自己顕示欲が強く、軍事的才能に欠けた人物に描かれているんですが、実際の彼はどうだったんでしょうね? 興味をもってしまいました。
ダースベイダーやセサミストリートのオスカーも出演?しています。
今回は、舞台がスミソニアン博物館と言う事で、史上初めて、実際のスミソニアン博物館でもロケが行われたそうです。撮影は開館時間中だけと言うことだったそうなので、実際の観客の居る中で撮影したと言うことになります。ロケが出来たとは言え、展示物が甦るシーンは実際の博物館では撮れないので、そちらは大規模なセットを作って撮影したそうです。特にロケットについては、それが収容できるだけの程の大きさのセットが必要だったそうで、造船所を借りてセットを作ったようです。
いろいろと突っ込むところはあるんですが、そこはファンタジーと言う事で目を瞑りましょう(笑)。にしても、ラリーの落としたケータイ(って言うかブラックベリーだけど)を拾って、分解している人物がモトローラと言うオチは、アリなんでしょうか?