「幻影師にはノートンの甘い顔がピッタリです」幻影師アイゼンハイム カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)
幻影師にはノートンの甘い顔がピッタリです
「幻影師」=げんえいし、って読むんですね。
でも、こんな言葉辞書にはありません、造語です。
普通に言えばマジシャンのことです。
さて、お嬢様のソフィと平民の子アイゼンハイムは
幼友達で、ソフィーの方がお熱ですが、
時代柄二人の仲は引き裂かれ、彼は諸国を流浪
十年以上の歳月を経て、ウィーンへ戻ってきました。
有名な幻影師となった彼のもとへ再びソフィが現れるのですが
彼女は皇太子の婚約者です。
この恋を実らせる為に、アイゼンハイムは策を練ります。
幼い時もそうでしたが
ソフィがアイゼンハイムにつきまとう事によって、
彼の身が危なくなるのです。
彼のような能力を持っていたとしても、危ないのです。
事実、幼い時には大人の手によって蹂躙されたのですから。
成人した身となっては、殺されるかも、と思わされました。
彼はクールな感じなので、
どうしてもソフィの一方的な恋愛感情のように思えました。
そんなソフィをジェシカ・ビールが演じるわけですが、
ちょっと役不足と思うのは、私の好みのせいでしょうか。
でも、単なる恋愛ものではなく、
サスペンス仕立てになっている御蔭で
興味が尽きません。
特に、ポール・ジアマッティの警部役が素敵なのです。
野心家でありながら分をわきまえ、
人間として立派な役をしていて
とてもいい味出していました。
そして、お人よしで、見事アイゼンに引っ掛けられちゃって
利用されてしまいます。
まるで、ルパン三世の銭形警部の役のようでした。
アイゼンの役にはノートンの甘い顔がぴったりでした。
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