「長すぎる。でもたしかに数奇な人生。」ベンジャミン・バトン 数奇な人生 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
長すぎる。でもたしかに数奇な人生。
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最初は年寄りで生まれてだんだん若くなるブラピと、最初から(余命いくばくもない)おばあちゃんのケイト・ブランシェット(話の中では少女で登場し、途中で、美しいバレリーナ時代を経て、結婚し、現在に至る)の約80年(もっとかも)のストーリー。
娘キャロラインに語る老いた母デイジーの話。2005年の(ベンジャミンの誕生から87年後)ハリケーン・カリトリーナがルイジアナを襲っている最中のある病院での話(一週間くらいなのか)。余命わずな母親が、ある男のノートや手紙などをたよりに、その男の人生を追う昔話に、娘と我々が付き合わされるという構成。「タイタニック」にも似ている。似ているが、話の長さが違う。
めちゃくちゃめんどくさい脚本と撮影なのではなかったかと想像する。撮影当時42、3才のピットが40歳以上も老けたり、20歳も若返るのだから。基本はフィクション。だんだん若返ってゆくのを、CGと特殊メイクを酷使して一人の男の数奇な人生を描く。
1918年、11月。アメリカ。ルイジアナ。第一次世界大戦が終了。街が浮かれるその夜、ベンジャミン、生まれる。トーマス・バトンを父とし、母は彼を産んですぐに亡くなった。トーマスは、非情にも生まれたばかりの我が子を養老院におぎざりにする。しかし養老院で、彼は、幸運にも優しくてタフな黒人夫婦に拾われ、順調に育つ。この養母と養父がいなかったら彼は長くはない一生を送っただろう。
そしてこれは、アメリカ現代史でもある。ただし、デビッド・フィンチャー✖️ブラッド・ピットなのに、凶暴なところや暴力的な表現は、かなり少なかったように思う。夜の船での銃撃戦くらいなのでは?
第二次世界大戦を経て、戦後になる。彼が20代のころ。(見た目は60ちょうどくらいなのか)
さらにそこからもブラビは、どんどん若返ってゆき、やがて少年になり、赤ん坊になる。