「ベンジャミン・バトン/幸せな人生」ベンジャミン・バトン 数奇な人生 サトラレさんの映画レビュー(感想・評価)
ベンジャミン・バトン/幸せな人生
クリックして本文を読む
ベンジャミンとデイジー、二人の想いと人生が重なり逢いながら語られてゆく物語。
映画を見終わってまず感じたこと、それは「彼はなんて幸せな人なんだ」ということ。
タイトルにある「数奇」という言葉。
なんとなく「不幸」という感じが受けてしまいます。
たしかに波乱は多かったと思いますが、不幸ではなかったと思います。
人とは違う時間を過ごさなければならなかったけど、生まれてすぐに自分を理解し、生涯愛を注いでくれた母クイニーに出会い、変化をあまり気にしない場所で育ち、運命の人デイジーと結ばれ、その腕の中で人生を閉じた。
なんて幸せな人生なんだ、そう思いました。
彼は、子供の頃から死という別れが身近にあったためか、「怒る」という感情表現が映画の中に出てこなかったように思います。
別れを受け止めた時、その瞬間を大事に生きるようになる。
彼を見ていると、そんなふうに思えてくる。
穏やかで寛容でありながら、変化を恐れず飛び込んでいく大胆さを合わせ持っているようでした。
僕は、この映画が大好きです。
壮大な人生の物語。
僕が特に好きなシーン。
ラストで、ベンジャミンの出会った人達がでてくるところ。
あと、名前を忘れた老女から教わったピアノで弾く曲がたまらなく好きです。
ちょっとしか聴けないけど、すごくいいんですよね。
「人生を物語る映画」
まさに、この映画を見て僕が思った感想でした。
コメントする