「続編制作決定!が信じられない。」カンフー・ダンク! いきいきさんの映画レビュー(感想・評価)
続編制作決定!が信じられない。
サッカーやハッスルのような作品を期待してると明らかにガッカリで、
観てないけど、あの少女よりも酷いのか、まだましなのかな、
などと考えてしまう。
そして、続編が決定してることにビックリで、
ジェイ・チョウの人気はそんなに凄いのかと思ってしまう。
それにしてもサイトにもあるように、
他にも今年はカンフー絡みで、
ピンポン、少年、老女、パンダ、キングダムと、多いね、楽しいね。
孤児のファン・シージエ(ジェイ・チョウ)はカンフー学校に預けられ、
師父の壮絶な死を目の当たりにしたりしながらも、
カンフーの達人となったが、リー(エリック・ツァン)と行動を共にし、
騒動を起こし学校を追い出されてしまう。リーはシージエの身体能力、
抜群のコントロール力に目をつけ、大学バスケットチームに入部させる。
まずシージエの設定が、描き方がよく分からない。
納得いかず、楽しめない。序盤に彼の女性遍歴というか、
自分本位で空気の読めなさを見せられて、
そういう青年に育ったんだなと思っちゃったんだけど、
それで周りを掻き乱していくんだなと、
楽しませるんだなと思ってたんだけど、面白くないけど、
ただ笑いを取りたかっただけで、シージエは実に朴訥としたというか、
控えめというか、受身な性格で、武術は凄いけど、見せ場もあったけど、
情熱のようなものは感じさせないで、
顔も知らない親を探し続けるバスケット少年、
というリーの売り込みで注目を集め、だったら親を探してもいいかな、
そしたら、注目されるようにバスケ頑張ろうかな。
憧れのあの子リリー(シャーリーン・チョイ)も
そのうち振り向いてくれるかな。という感じで、ラストまで観て、
主人公の成長は皆無だったなと思ってしまう。
顔も知らなかったような親よりも、という選択も、
全く成長したとは思えない。
そして、必死こいて、すんごい事やっておいて、バスケに対して、
やっぱり情熱も何もなく、リーと夢を語る姿にバカバカしくなってくる。
オープニングでリバンドを制するものは試合を制す。
でも、やっぱ、ダンクでしょ~という入りなんだから、
試合をダンクで締めろよと思ってしまう。あの選択を成長というのなら、
そのことで苦しんでいる姿が、
それこそ自分本位なプレーをしてなきゃおかしいだろう。
それまでチームとして噛み合っていたのが、描き方としてよくわからん。
ちょっと苦しんだのが百発百中だったシュートが試合中に相手がいると
エアボールになってしまったぐらいで、
それもバスケの素人振りを発揮して、
ゴールから離れて行って仕方なく打ったら入っちゃって、
はぁ?という感じ。
僕が予想したのはありえないジャンプ力を活かした、
周りに相手のいない高~いところからのジャンプシュートとか、
ありえないぐらい離れちゃうフェイダウェイシュートだったんだけどな。
そんなことはなく、すぐに克服して、ダンクに興味を持つ。
そして、予想通りの失敗をする。それはそれでつまんない。
チームメイトのディン・ウェイ(チェン・ボーリン)と
シャオ・ラン(バロン・チェン)の過去の出来事も、挟み込んだはいいけど、
明らかにほったらかしで、入れただけで、
この2人も何も乗り越えたようには見えなくて、
リリーとの仲は取って付けたようなラストの一言で、どうなったのか、
どうなるのか、サッパリ分からん。予想も出来ないような描き方。
試合シーンは、はっきり言って高くジャンプしているだけで、
シージエが行ったすんごい事以外の
ド派手なシーンは全く試合には関係ない、
ただの乱闘シーンという仕上がり。
あそこまでのジャンプ力や滞空時間は無くても、あれぐらいの映像なら、
NBAを観た方がよっぽど凄いと思い、笑いに関しては、
行き当たりばったりのような、お寒い笑いばかりで、
それなら主人公が控えめなんだから、
もっと周りが弾けてくれなきゃどうしようもないだろう、
という感じもするが、そしたらもっと、
お寒くなってしまうのかという気もする。
審判のとった行動には意表をつかれて笑っちゃったけど。
どこに魅力があるのかは、僕は全く分からないけど、
どこかとぼけた演技をするジェイ・チョウを楽しむ、
アイドル映画として観ればファンは楽しめるのか。
飲んだくれているチェン・ボーリンを、野性的なバロン・チェンを、
イケメンたち?を堪能できればいい、という方もいるかもしれないけど、
僕は全くオススメしない。
ゴールテンディングあったよなぁ。