「美しいビジュアル◎でも…」かいじゅうたちのいるところ たぷっちさんの映画レビュー(感想・評価)
美しいビジュアル◎でも…
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センダックの有名な絵本を映画化ということで、楽しみに鑑賞…
少年マックスは母親とケンカして家を飛び出し、気が付くとかいじゅうたちの住む島に辿り着いていた。マックスはかいじゅうたちの王となり、みんなで一緒に住みかを作り始める…。
というような流れで映画は進むけど、物語らしい起承転結などは特になく、かいじゅうたちとマックスのやりとりがとつとつと綴られる。
かいじゅうたちは本当に絵本から飛び出してきたかのように魅力的。ちょっと怖くて、愛らしい。マックス少年も寂しがりで、いたずらっ子で、でも何より母親の愛情を求めてる可愛らしさが出ていてよかった。
かいじゅうたちとマックスが森の中で踊り、泥だんごで遊び、砂漠を歩き、不思議なお城のような住みかを作る…そんなひとつひとつのことがどこか物悲しく、でも素晴らしく美しい映像で表現されていて、印象的だった。
でも物語性が薄いので観ていてどうしても中盤がだれてしまうように感じたのが残念…。
かいじゅうたちのいるところが少年マックスの深層心理のようなもので、求めてやまない母親への愛情や寂しさ、そして自分自身を見つめ直し成長していく…ようなものを感じないでもないけど、それでも映画として観ていてどうしても眠くなってしまった。
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