「大真面目おバカスパイが、世界を救う?!」ゲット スマート mori2さんの映画レビュー(感想・評価)
大真面目おバカスパイが、世界を救う?!
1960年代の人気TVドラマ「それ行けスマート」のリメイク映画版。予告編で、結構笑っちゃいましたので、コレは楽しみにしておった1本です。全米では大ヒットしたようですしね。まあね『日本じゃ当たらんだろうな~』とも思ってましたが。
もっとドタバタコメディ・タッチかな?と思ってたのですが、コレが意外にも(失礼!)結構真面目に作られてるんですよね。特にスカイ・ダイビングを使ってのアクション・シーンや、飛行機まで巻き込んでのカー・チェイス・シーンなど、並みのアクション映画と比べても遜色ない…いや、むしろ上回るデキの迫力アクション・シーンに仕上がっています。でも、ソコはソレ、コメディ映画のお約束。ハデなアクションだけではなく、キチンと“笑いのツボ”は抑えてくれています。マックス役のスティーヴ・カレルが、これまた非常にハマリ役で、大真面目にどこかズレてるマックス役を好演しています。そう『笑わせてやるぞ~!』っていうのがミエミエではなく、ちょっとした小さなことで、『クスっ』と笑わせ、そしてそれが後から段々と効いてきて、そして…大爆笑(^^;!もお“アメリカコメディ映画”の典型とも王道とも言える作りで、観ているコチラも安心して(?)笑ってしまってました。
良質なアクション、過激ではなく適度かつツボを抑えた笑い、そしてスパイ映画としては、そこそこに練られたストーリー。コレだけ揃っても、日本ではやっぱり当たらんかったようですね。残念。何がイカンのでしょうか?よく『アメリカ人と日本人は、笑いのツボが違う』とか言う意見を聞きます。確かに映画館で日本人が『シ~ン』として観ている場面で、外国人ご一行がゲラゲラ笑っている…っていうシチュエーションにはたまに遭遇しますが、この映画の場合は、非常にシンプルに笑えるように作られていましたので、万国共通で楽しめると思うのですが、“アメコミ”と並んで“アメコメ=(アメリカン・コメディ)”を日本でヒットさせるのは、至難の業なようですね。そのうち日本に来なくなったりして…(>_<)。
「HEROES」で、人気者になったマシ・オカも、開発部のエンジニア役で出演してます。コレも結構ハマリ役ですし、『いつの間に改名したんだ!?』ドウェイン・ジョンソン(^^;や、アラン・アーキンも、ピッタリのキャスティングだったと思います。が、何よりも吾輩がツボにはまったのは大統領役のジェームズ・カーン!スクリーンでその姿を観るのすら久しぶりで、出てきた瞬間『おお!』と思っちゃいましたが、そのおとぼけ大統領の芝居にも、笑わせてもらいました。『ベテラン健在!』ってとこですね。あと、男性目線から言えば、とってもSexyなアン・ハサウェイも当然見所の一つでございます。『あの清純派は、一体どこへ?』ってな感じの弾けっぷりでございますが、コレはコレでありだと思います(^^;。あと、ビル・マーレイが意外な所で出ております。こちらもお見逃しなく。