感染列島のレビュー・感想・評価
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平時に見たら☆1.5ですが、この状況下なので☆2.5
現実が
今だからこそ見なくてはならない映画
医療関係者に感謝
医師の人間ドラマ
本作は今こそ沢山の人に観られるべきです テレビで放映すべきです
現在2020年2月28日です
新型コロナウイルスの猛威はついに、総理大臣が全国の学校の臨時休校を要請するに至りました
ディズニーランドもUSJも休園するとの事です
正に本作の前半に描かれている経過を辿りつつあるのです
怖いです
身をよじるほどに怖い映画でした
ただ後半はセンチメンタルを優先する脚本に転換され、一気にリアリティを失ってしまっているのは残念でなりません
2009年5月、新型インフルエンザは日本をパニックに陥れました
しかし本作は同年1月の公開なのです
見事に未来を先取りしていたのです
その時には幸い新型インフルエンザは対策が有効だったというより夏になり自然に終息してくれたのです
ですから、本作は大衆を無闇に怖がらせる大袈裟な映画だと見なされたように思います
そして時は流れ2020年、この新型コロナウイルスが突如猛威をふるい始めました
この映画が描いたことは、大袈裟では無い、実際に起こることなのだと証明してしまったのです
本作には封鎖された中国武漢で起こったことがそのまま映像になっています
それがいまこれから日本で映画のまま現実になるかの瀬戸際にいま私達は立っています
総理大臣の突然の小中高の学校を臨時休校とする発表はその是非を巡って、英断という声もあれば、突然過ぎるとか、社会が崩壊する、経済がおかしくなるとの非難の声も挙がっています
劇中、檀れいが演じるWHOの係官が、院内感染が広がった市民病院を掌握し、感染者対応の専任従事者を募るシーンがあります
頭ごなしにあれこれ、厳しい指示をだすヒロインに病院の医師も看護士も皆反発をしてとても協力してくれそうにない雰囲気です
彼女はこのようにいいます
大変な負担がかかります
家庭がある人は特に大変です
でも、患者を救うためなんです
お願いします!力を貸して下さい!
彼女は深々と頭を下げるのです
私達は、その声に続いて手を上げた看護士や医師達のように、この新型コロナウイルスに全国民が手を上げて共に戦うべきではないのでしょうか
仕事をかかえたシングルマザーはどうしたらよいのか
経済が、社会が崩壊すると反対する知事や市長までいます
様々な問題があるのは確かです
しかしこの映画の世界を現実化させる方がはるかに恐ろしい事になるのです
本作は今こそ沢山の人に観られるべきです
テレビで放映すべきです
こうなってはいけない
そのイメージを共有すべきなのです
パンデミックの原因は魔人・加藤保憲だった。
折しも今日1月17日のニュースで「今冬流行しているAソ連型インフルエンザの大半がタミフル耐性となっている」と報じられていた。厚生労働省は「過剰に不安になる必要はない」としているが、この映画のタイミングが良すぎるぞ。
最近、なぜだか日本の映画、TVドラマでよく扱われるようになった感染モノ。SARSや鳥インフルエンザなどの報道によって、ウイルスに対する危機管理を啓蒙することはいいのですが、『L Change the World』だとか『ブラッディ・マンデイ』、そして『20世紀少年』といったコミックから生まれた作品に代表されるようにテロによる細菌感染ばかりだった。それらに比べると、この『感染列島』は自然発生的で荒唐無稽な内容ではなく、十分に起こりうるディザスタームービーとなっています。
悪く言うとドラマ性よりもシミュレーション的な要素が大きいのですが、VFXばりばりの海外作品のような大味な映像ではなく、医療体制を中心に日本の現状をつきつけられる社会派作品ともとれる映画でした。特に、野戦病院と化した集中治療室における救命救急医の医師の倫理だとか、ワクチンや抗ウイルス剤の備蓄問題、それに厚生労働省、WHOの対応など、考えさせる部分がいっぱいです。細かなところでは、養鶏所経営者に対する世間の目なんてのもありました。
ヒーローが現れて解決!といった従来のパンデミック作品とは違い、じわじわと拡大する惨状は止むことを知らない。未知のウイルス感染症とたたかう医師たち、そして最初の患者からルーツを探る医師たち。「明日地球が滅びようとも 君は今日リンゴの木を植える」という言葉で、諦めずに前向きに生きていく姿に勇気をもらいました。
妻夫木聡と池脇千鶴のやりとりで『ジョゼと虎と魚たち』を思い出し、エンディングのテロップに“動物には気を遣った”と書かれていたので、それがコウモリと鶏とエビたちだったんだと気づきました(うそです)。パニック映画といえばオールスターキャスト!佐藤浩市を簡単に死なせたりと贅沢な使い方だったりするのですが、むしろ若手やお笑いが目立ってました。予想外のキャラ、ダンテ・カーヴァーが出るのなら、上戸彩とか樋口可南子も出演させろ!
血清を注射するってのは『ブラックジャック』ですよね・・・
かったるい映画
例え明日地球が滅びるとも、今日君は林檎の木を植える
「全世界震撼のウィルス・パニック、日本からパンデミック(感染爆発)」ほどスケールの大きい話ではない(映画ではウィルスの封じ込めは成功していて日本発の感染爆発は起こっていない。正確には「謎のウィルスが日本国内で感染爆発」ってお話)。
医療現場最優先な描き方
総合70点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
面白い主題だし医療現場の描き方は悪くなかった。血だらけになり死んでいく人々や、どうしてよいかわけもわからず苦しみ職場放棄すらする医療関係者もいる。強力なウィルス感染についての調査はある程度しっかりとしている。
しかし物語は医療現場に集中していて、その他の観点がかなり軽視されている。1000万人以上が死に4000万人が感染するほどの破壊的な力を持つウィルスがあれば、国は壊滅的な打撃を受ける。経済は破綻し暴動も起きて殺し合いが発生し食料危機が起きて餓死するものが現れ町が破壊され・・・と社会そのものが大混乱してしまうはず。日本を出入国する人の数を考えれば感染を日本にだけ封じ込めることなどできるわけもなく、日本に限らず世界中で社会が崩壊していくだろう。そうなれば病院だけが安全で安定などしていられるわけもなく、おそらく「マッド・マックス」の社会に近い状態になるだろうし、だから当然医者や研究者も医療に集中などできるわけもない。劇中の医療現場と同じくらいに物語を収集がつなかいほどに膨らませすぎているのに、感染した人々と医療現場だけを普通に描いているのには現実性がない。結末も安直。
作り手とみる側の期待感のギャップ
ゾクゾク…
映画評価:40点
感染をテーマにしたコンセプトは非常に興味をそそり、人々が感染し吐血をし死んでいくシーン等はゾクゾクと興奮しました。
こういうストーリーは「IF」という視点が、
ある意味醍醐味となります。
リアルでもし起きてしまったら…
リアルで起こりうる可能性が決して0%とは言えない
そういう不安があればある程ゾクゾクします
そこに主人公という自分の分身に代わりに体験してもらい、自分自身は画面の外で高みの見物が出来るのです
これはゲームをプレイする感覚に近くなります
そういう観点から見て、
主人公に感情移入が出来なかった点や、
感染問題がリアルに感じない点
何か嘘っぽく感じてしまう周りの反応
これらを総評すると上記の点数になります。
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