「チョン・ジヒョンは確かに頑張っているが」ラスト・ブラッド ダース平太さんの映画レビュー(感想・評価)
チョン・ジヒョンは確かに頑張っているが
押井守原案の「BLOOD THE LAST VAMPIRE」を実写映画化した作品だが、“数百年に渡って行き伸びてきた人間とオニのハーフが、人間社会に巣食うオニ殲滅のために戦う”という、その設定がそもそも荒唐無稽なだけに、決して実写向きの作品ではなかったように思う。
なお、チョン・ジヒョンは確かに頑張っているのだが、肝心のアクションシーンを早回しやストップモーションでアクションを見せているので非常にもったいないし、やはり物足りなさも残る。これはジヒョン演じるサヤの育ての親役であるカトー(倉田保昭)のアクションシーンと比べると一目瞭然なので、そこが残念。ストーリーの展開や演出、CGの粗さにも苦笑せざるを得ないシーンが多く、B級作品という印象は拭いようがない。
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